★★★★☆[映画] 愛と青春の旅立ち - An Officer and a Gentleman (レビュー・感想・解説・ネタバレ)

【この記事の所要時間 : 約 3 分

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レビュー・感想・解説・ネタバレ

完全ネタばれなので、映画未視聴の方は、決して読まないように。

主人公の育った環境が何かを失った人間がひきずる虚ろさを見せる。海軍の下士官である父とともにフィリピンのオロンガポのスービック海軍基地にて幼少期を過ごす。それがどういう生活であったのかは、大学卒業祝いの翌日に裸の女性2人と父が寝ているベッドから始まる冒頭シーンで示唆される。

この映画は、情報の水位差を利用して判りやすく仕立てている。ベタだといわれる理由でもあると思う。いい人を表現するのに、いい人だけでは難しい。そこに悪い人がいれば、わかりやすい。それと同じこと。

海軍士官候補生として職業に生きる女性と基地の街で海軍士官との結婚を夢見る女性。結婚を夢みる女性の中でも正直な女性(恋)と抜け目ない女性(欲望)。訓練時における優秀な海軍士官たちと新米の海軍士官候補生たち。詐欺師っぽい主人公と代々軍人の家に生まれたまじめな主人公の親友。どちらも安物であるが、海軍士官を罠にはめるための華やかドレスとローカルコミュニティにおける私服。海軍士官候補生のエリートと地元に残った青年たち。海軍士官となった元生徒と下士官である元教官。

基地の街というのはいろいろな側面がある。

日本でも神奈川県厚木基地の米空母艦載機の岩国基地への移転計画の賛否を問う山口県岩国市の住民投票や、在日米軍再編による那覇港湾施設の代替施設問題などがホットな話題である。映画では、ワシントン州ポートタウンゼントとなっているが、海軍の訓練所があるのはフロリダ。利用しなくなった施設を利用して撮影したと言われている。

アカデミー賞で助演男優賞をとった鬼軍曹役のルイス・ゴセットJrの肉体的、精神的に追い詰めていくいわゆるしごきも見所。肉体的にも精神的にも強くないと士官にはなれないという強い意志が、条件を満たさない候補生をDOR(途中退学)へといざなっていく。現実のしごきはこのような愛情あるしごきは少なく、意味のないしごきが過半をしめていると思われる。それがまた水位差となってルイス・ゴセットJrを引き立たせている。

その教官役の軍曹と1対1のタイマンを行う場面とそれにつづく卒業式への流れについてはストーリーにつながりがないなどの批判もあるが、1つの解釈しか許さないものより別の解釈可能性を残したという風に考えれば自分なりの噛み砕き方があると思う。

おとぎ話ゆえに「くさい」部分があったり、軍隊プロパガンダなどと言われたりするが、それを踏まえてもなかなかいい映画だと思う。しぐさ、ふるまいなどから映画的愉悦を得ることができる作品。1982年作であるので24年前の作品だが見るべきところはある。

原題は「An Officer and a Gentleman」であり、邦題はかなり意訳されている。原題もままでも良かったんじゃないかとも思う。個人的には、アメリカ南部の田舎顔したデビット・キースが◎だと思う。


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