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春山昇華さんの借金に頼った福祉の弊害は、社会全体が多重債務者になることだを読むと、今の日本が多重債務者への道を進んでいることをカンタンに認識することができる。
これは日本だけではなく、民主主義先進国に共通する重大問題であると指摘しているが、まさにその通りだと思う。重大問題である理由の1つが以下である。
福祉資金の負担者数<福祉の受益者数になれば、民主主義国家では福祉拡大が等比級数的に上昇する。多数決で福祉拡大に反対する者が少数派になるからだ。政治家は選挙で選ばれるから適正で必要な福祉縮小であっても禁句になる。
これでギリシアは破たんした。
そして、日本の将来が若い人にとって明るく見えない大きな原因は、以下の文章にあると思う。
借金をする (=国債を発行する)のは時の政府であり、その政府はその時に選挙権を行使した人の多数の代理人だ。その政府が積み上げた借金を返すのは、借金の償還日に生きている国民と彼らが選んだ政府だ。
現在の日本政府が、国を愛し、将来の国民のことまで考慮に入れて政策を実行しているならば、上記ような状態でも将来が明るく感じることはできるが、若い人にとって現在の政府がそういったビジョンがなく、モラルも欠如していると感じるため「日本はすでに詰んでいるんじゃないか」と思ってしまう。
コメント欄にあった以下の案
世代間の格差問題、深刻です。暴論ですが、若い人に多くの選挙権を与えてあげたいです。国と向き合わなければならない年数は、若い人の方が長いのだから。平均寿命‐年齢で投票権。若い人達が本当に長期的な視野をもって政策を判断すればあるいは。。。
悪くはないが、まだ生まれてもいない将来の国民の意思が反映されないという点は解決できない。やはり、政治家に100年、200年先までのビジョンを持っている愛国心のある人を選ぶしかないが、そういう人がいないと・・・・・・
文藝春秋
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