コワーい土地の話 – 三住 友郎 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分

不動産の動向は景気の動向と密接不可分。世界が百年に一度の経済的な失速を迎えたとき、いったい不動産はどうなるのか?悪徳営業マンが横行して、シロウトはいいようにもてあそばれるだけなのか?業者の手口や土地に関する法律を21のケースに沿ってわかりやすく解説した本書の役割は、重みを増す一方のようだ。

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書評・レビュー・感想

以前読んだ「コワーい不動産の話」の土地バージョンの本である。別に土地を買うつもりは毛頭なく、ひまつぶしに読んでみた。
土地の売買というものには、様々な落とし穴があることを教えてくれる。
・水道管が引かれておらずに公共の水道管から私設水道管を引かなければならないケース
・敷地内に通路となる敷地延長があり建物を建てられる面積が狭くなるケース
・公簿売買で実際の広さ(実測値)と誤差があるケース
・建築基準法により建て替えができないケース
・都市計画道路内の土地で2階建てまでしか建てられないケース
・住民間建築協定という”もうひとつの法律”に阻止されたケース
などなど。
あと、以下の図のような道路に面している部分の家の一部の角が欠けているケースというのをよくみるが、あれは「隅切り」というものらしい。
sumikiri.gif
隅切りとは (すみきり)

車両が安全・円滑に通行できるように道路隅部を円弧や直線でカットすること。建築基準法では、幅員6m未満の道路では、隅角をはさむ2辺を各々 2mとした二等辺三角形の隅切りを設ける必要があると定められている。原則として、すみ切り部分には、建築物や塀を作ることはできない。

角の家の人はかわいそうだなーと思ってみていたので、理由がわかって少し納得。こういった土地の多くが、地主が大きな土地を切り売りする際に、道路を1本入れて区割りするというもの。この真ん中の道路を位置指定道路として申請することが多いらしい。この位置指定道路というのがなにかとトラブルメーカーで、この隅切りも、新しく位置指定道路を申請する際に、役所から許可するかわりに隅切りを要求されるとのこと。位置指定道路を申請しないと、そもそも建築基準法上の道路として扱われずに、4m以上の幅員のある道路に2m以上接していない接道義務違反となって建築許可がおりない。
世の中いろいろと大変ですな。と思わされる一冊。

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