動感を表現した写真とシャッター速度について

【この記事の所要時間 : 約 5 分

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動体(動いてる物)をカメラで撮影する時、動感(動いている感じ)を出そうと考えると上のような写真になる。電車は動いているので流れているような絵になるが、電車以外は止まっているので、その差が写真では動感となって現われている。
逆に、動感を出さずに時間を止めたかのようにその瞬間をスナップショットで撮ると以下のような写真になる。
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この2つの写真のような違いはどうやって出すのだろうか?
答えは、「シャッター速度」である。
シャッター速度を遅くすると、動感が出た写真になり、シャッター速度を速くすると、時間を止めてその瞬間を切り取ったような写真となる。
では、どのようにしてシャッター速度をコントロールするのだろうか?
写真で重要なのは、「露出」である。そしてその「露出」を決めるのが、「絞り」と「シャッター速度」である。「絞り」を絞れば、「シャッター速度」が遅くなり、「絞り」を開ければ、「シャッター速度」が速くなる。この2つは相互に影響しあうものなので、「絞り」を絞りつつ、「シャッター速度」を速くすることはできない。逆もしかり。写真には「適性露出」というものがあり、それはカメラが撮影時の状況に応じて判断する。我々ができるのは、その適性露出を前提とした「絞り」と「シャッター速度」の設定である。
つまり「シャッター速度」を遅くしようと思えば、「絞り」を絞ればいいし、「シャッター速度」を速くしようと思えば「絞り」を開ければいい。これが基本であるが、そこに「ISO」と「露出補正」が絡んでくる。
確かに「絞り」を変化させることによって「シャッター速度」を変化させることができるが、「絞り」は、「被写界深度」(ピントがあう奥行きの範囲)にも影響する。「絞り」を開ければ、「被写界深度」は薄くなり、「絞り」を絞れば、「被写界深度」は深くなる。よって「被写界深度」を一定に保ったまま「シャッター速度」を変化させようと思うと別の要素を変化させなければならない。それが「ISO」と「露出補正」である。
「絞り」による「被写界深度」の違いについては、以前、以下のエントリで書いた。F値というのが「絞り」のことである。
F値で被写界深度がどれほど異なるか?
「ISO」は、ISO感度といって、数字が2倍になれば、感光する光の量が2倍になるので、「シャッター速度」を1段速める効果がある。つまりこの「ISO」を変化させることによって「絞り」を一定にしたまま、「シャッター速度」を変化させることができる。「露出補正」も似たような効果があり、露出をプラスに補正すると感光する光の量が増加し、マイナスに補正すると光の量が減少する。
一眼レフでの撮影の勉強もかねて自分でやってみた。まずは、動感を表現した撮影方法。「ISO」を100と低い数値にして撮影すると、「シャッター速度」が1秒以上となり、手持ち撮影のため、手ぶれが発生してしまった。もう少し、「シャッター速度」を速めるために「露出補正」をプラス1にして「シャッター速度」を0.8秒にしたのが以下の写真である。
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次に、「シャッター速度」を速くしようと考え、「ISO」を3200と5段階上げる。微調整として「露出補正」をプラス1からマイナス2へ変更して撮影したのが以下の写真である。これで「シャッター速度」は、1/800秒である。「露出補正」をしたので、上の写真より全体的に暗くなっている。
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動いている電車の先頭部分を撮影してみる。以下が動感を表現した写真。びよーんと電車が動いている感じが写真に出ていると思う。
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そして以下の写真が、動感を表現せずに瞬間を切り取った写真。どちらも動いている電車を撮影していて、電車の速度は同じくらいである。
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同様なことは、車でも出来る。以下が「シャッター速度」を速くして、瞬間を切り取った写真。
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以下が、「シャッター速度」を遅くして、動感を表現した写真。1/400秒で撮った写真と、1/4秒で撮った写真なので、「シャッター速度」が100倍違うと表現がコレだけ違うということである。「シャッター速度」を1/4秒から1秒、4秒などとさらに遅くすると動感具合が変わってくる。このあたりは、どのような写真を撮影したいかによって「シャッター速度」を変化させていくことが必要であるが、ある一定以下のシャッター速度になると手持ち撮影では手ぶれが発生するので、基本的には三脚が必要となる。
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手ぶれについては、「手ぶれ限界」という言葉があり、一般的には手持ち撮影で手ぶれを起こす限界は、1/焦点距離(mm)秒と言われている。つまり、今回使っているレンズは、30mmの単焦点なので、1/30秒が手ぶれ限界であるが、手ぶれ補正などがある場合は、2から3段階ほど助けてくれるとも言われている。つまり、1/7秒から1/4くらいまでかな。上記は初心者の目安で、中級者以上では、さらに2段階ほど限界が広がるとも。Sigma 30mm/F1.4はすばらしいレンズであるが、手ぶれ補正はついていない。ではなんで、今回 0.8秒や1/4秒、1/5秒などの写真が手持ちで撮れているかといえば、答えは「連射」である。このページにのせている写真は、連射して撮影した何枚かの中で一番手ぶれしていないものを選んでいる。その他は手ぶれしている。
そういう意味では、動感を表現した写真を撮るなら三脚はやっぱりほしいところ。

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