「若者はかわいそう」論のウソ – 海老原 嗣生 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分

「若者の3人に1人は貧しい非正規社員」「終身雇用と年功序列は崩壊した」
「派遣は貧困の元凶」「若者の安月給は“搾取”のせい」
「新卒就活で敗れたら、リベンジは一生ムリ」……は、全部ウソ!
本書は、『エンゼルバンク』の“カリスマ転職代理人・海老沢康生”のモデルにもなった海老原嗣生氏が、得意のデータ分析と実地調査をもとに、そんな「若者はかわいそう」論をバッサリ斬る。ロスジェネ、就職難の学生、その上司・親世代にとっての必読の書。

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書評・レビュー・感想

日本企業的なスローライフには目には見えない良さがあるので、むやみに転職するなとのこと。新卒時に入社した会社がイマイチだった場合は、第二新卒でリベンジすることを薦めている。

昇進や年収アップも、昔ほどではないが、ちゃんとできる。だから、むやみに転職するのはやめよう。唯ひとつ。転職をするとするなら、それは、社風や周囲と合わないと思ったとき。仕事内容ではなく、社風のほうを、意思決定の軸にすべきだ、と。

と「若者はかわいそう」論をぶったぎるというわけではなく、昔より今の方が環境が厳しくなっているということは文章の端々から伝わってくる。「若者はかわいそうじゃない!」と言いたいわけではなく、「若者は言われるほどそんなにかわいそうじゃない!」と言いたいのだろうと思った。個人的には程度の問題かなと。著者はトレンドを否定したわけではなく、程度問題をクローズアップしたのだと思う。
昔と今で仕事の環境が変わってしまった大きな要因を著者は3つあげている。
1.為替レートの大きな変化
2.大学進学率の急上昇
3.出生率の急低下
それらが現在のさまざまな問題の基礎要因となっていると述べている。そして、今後起こることとして、
1.内需産業の長期マイナス成長
2.作りすぎた大学の破たん
をあげている。
1については、「デフレの正体」で述べられているとおり、非常に解決の難しい「生産年齢人口の減少」がある。
著者は、解決策の1つとして、期限付き外国人就労者の受け入れをあげている。そして、作りすぎた大学を社会人の補修の府としようと言っている。作りすぎた大学は適性な数に減らせばいいのであって、わざわざ補修を行うための場所にする必要があるかな?という印象を受けた。
あとやはり外国人就労者の受け入れであるが、これは他の分野への影響力も大きいのでもっと細かく影響や効果を検討した方がよいように思う。
あと公的派遣についても述べられていたが、こちらの方は正直よくわからなかった。ただ、著者が現状をなんとかしたいと考えているという気持ちだけはわかった。
しょせん仕事、されど仕事。

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