金に何が起きているのか – 豊島 逸夫 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分

金に何が起きているのか
豊島 逸夫
日本経済新聞出版社

リーマン・ショックの危機が去った後も、引き続き注目を集める金(ゴールド)。金を通した世界観、投資に役立つ基礎を整理して、よりやさしく執筆。最近注目されるソブリンリスクと金の関係についても触れる。 金価格高騰はバブルなのか、日本国債は安全か、円高は進むのか…。「金」というモノサシを通して不透明な世界情勢を見通すための視点を提示する。

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書評・レビュー・感想

著者は、以前ブログでも取り上げた豊島逸夫さん。
豊島逸夫(としま・いつお)氏とは?

金に関って30年以上という金についての第一人者らしく、日経マネーの中で、ニュース解説というブログをやっている。

以前、著者の本を1冊読んでいる。
金を通して世界を読む

実際に現地に行き、目で見たことが書かれていて信頼感がある。金を動かす各国の思惑という部分でキープレーヤーたる南アフリカ、中国、インド、中東などの各国それぞれの事情と今後の動きとポイントなど非常に参考になった。

本書も前著と同じく、ゴールドにまつわる事情や今後の動きなど丁寧に書かれている。内容は、著者のブログを日々チェックしている方ならほぼ知っていることだろうと思われる。
以前からわかったようなわからないような感じだったコモディティ系と通貨系の金の見方の違いについて本書で少し理解が進んだような気がした。その違いを理解する上で、金とプラチナの違いについて書かれている章が参考になった。純粋なコモディティとしてのプラチナと、コモディティとマネー(通貨)としての二面性を持つ金との差が理解の糧となった。
今までプラチナについてあまり知らなかったが、市場規模は金の20分の1程度であり、生産の8割近くが南アフリカに偏在しているため、南アフリカ情勢が大きく影響している。金との違いとしては、中央銀行が外貨準備としてプラチナを保有することはないし、ドルの代替資産としてプラチナという発想も限定的とのこと。著者がスイス銀行のトレーダー時代の得意分野はプラチナとのことで、業界話を暴露している。プラチナは、業界にとって「おいしい」商品らしく、逆にいえば、投資家にはうまみが少ないとのこと。
南アフリカ情勢といえば、先日読んだ「アフリカ 苦悩する大陸」は南アフリカに特化したものではないが、アフリカの状況を理解する上でとても参考になった。

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