コワーい不動産の話 – 宝島社編集部 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分

コワ~い不動産の話 (宝島SUGOI文庫 A た 5-1)
宝島社編集部
宝島社

広告重視の無料住宅情報誌では絶対に書けない、マイホーム取得にまつわる数多くのワナを暴きます。2009年から2010年2月号までの『宝島』において、一番人気の「不動産特集記事」を大幅に拡大、加筆、追加取材をしてまとめました。不動産業者のダマしの手口から、法律の落とし穴、大マスコミが報じない大問題など数多くのエピソードあふれる一冊です。住宅・マンションが欲しい人、買おうとしている人、すでに買った人も全員必読です。

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書評・レビュー・感想

東京に住んでいるとよく見るのが1階が駐車場になっている3階建て住宅であるが、著者いわく、3階建て住宅の9割が欠陥住宅とのこと。理由はいろいろとあるようだが、ローコスト化という名の手抜きが大きな要因のようだ。
新築が売れなくなって大幅な値下げなどで今が買い時と考えている人も多いかと思うが、マンションのチェックというのは、建てる前にはできず、建ててからでは遅いという非常に難しい問題があり、本書でも手付金支払い後の内覧会での出来事などが書かれている。
建てた後にチェックできる中古マンションであるが、建築当時は適法だったが、現在では違法となっている「違法マンション」が全国の全マンションの5分の1にもなっているという話を聞いてびっくり。そういったマンションは建て替えできずに、解決策のないままスラムマンションになっていくケースが多いとのこと。住人が少しづつ抜けていき、管理費・修繕積立金が思うように集まらなくなり、管理がずさんになり、やがて荒れ果てていくというスパイラルになるらしい。
データが十分かどうかはわからないが、タワーマンションの上層階は流産率・死産率が高いという調査結果には非常に驚いた。今までそういう観点がなかっただけに衝撃、ヨーロッパでは結構一般的な話らしいが、日本では不動産業界が大きな広告主であるためメディアにはこの手の話は載らないらしい。

10階以上の高層階に住む女性のうち4割近くが流産・早産した経験がある。

ということらしいが、1995年に横浜市在住の母親1600人に調査した結果が以下である。

 ・ 1 – 2階 –  6.88%
 ・ 3 – 5階 –  5.60%
 ・ 6 – 9階 – 18.88%
 ・ 10階以上 – 38.90%

さらに、「緊張しやすい女性」という条件に限定した場合には、10階以上に住む人の63.7%が流産・早産の経験があるというより衝撃的な調査結果となっている。
別の調査では、高層階の幼児は社会性や自立の面でも大きなハンデを背負っているという調査結果が出ていて、タワーマンションの影響は、妊娠・出産だけではないということらしい。
住宅を買う予定はないが、なんとも怖い話ばかりで日本で不動産を買うことの難しさをなんとなくわかった。以前読んだ「住宅購入学入門-いま、何を買わないか」では、長期優良住宅の話が出ていたが、日本では長期優良住宅というのがそもそも難しいのかもしれないと思わされた。なにごとにも簡単には答えはでないということなのかもしれない。

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