球形の季節 – 恩田 陸 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 2 分


球形の季節球形の季節

四つの高校が居並ぶ、東北のある町で奇妙な噂が広がった。
「地歴研」のメンバーは、その出所を追跡調査する。
やがて噂どおり、一人の女生徒が姿を消した。
街中では金平糖のおまじないが流行り、生徒たちは新たな噂に身を震わせていた・・・。
何かが起きていた。
退屈な日常、管理された学校、眠った町。
全てを裁こうとする超越的な力が、いま最後の噂を発信した!
「5月17日」その日付にエンドウさんという子が宇宙人にさらわれる、という噂は現実となった。
「宗教なんて未完成だし、矛盾だらけなのは承知してるわ。
 でも、ろくな答えのないこの世の中では、比較的きれいな答えの一つだと思うわ。」
「一晩にして何ステップもの進化の過程を一気に飛び越える
 ここは、そういう場所なんだ。
 ここに来られるものは”跳べる”のさ。なぜかは知らない。
 が、その素質を持っているものがここに来れば”跳べる”。それは事実なんだ。
 ただ、俺が知っているのはみんな、不幸な体験のせいで無理に川を越えさせられた奴ばかりだ。
 俺はそれが嫌なんだ。他にもっと自力で跳べる奴がいるはずなんだから。
 仁、おまえのようにね。」

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書評・レビュー・感想

東北にある地方都市の特異性を民俗学的要素を踏まえて小説化している。
ウワサ、マジナイ、流行を通じて異世界へ。そして伝説へ。
幻想的なものとして現れる場所。
そこへは選ればれたものが入ることができ、選ばれたものだけが”跳べる”。
その部分だけは見れば、映画「マトリックス」に通じる部分がある。
幻想的な場所と”跳べる”からはドラッグのようなものを思い浮かべるかもしれないが、
そこは恩田陸。現実をファンタジーへ移行させる技術はピカイチ。
現実と地続きの異世界へようこそ。

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