無用の隠密 – 藤沢 周平 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 1 分

無用の隠密―未刊行初期短篇 (文春文庫)
藤沢 周平
文藝春秋

人に恐れられる隠密という存在も、巨大な組織からすれば卑小な歯車に過ぎない―命令権者に忘れられた男の悲哀を描く表題作ほか、歴史短篇「上意討」、悪女もの「佐賀屋喜七」など、作家デビュー前に書かれた15篇を収録。文庫化に際し、藤沢の浮世絵への並々ならぬ関心を知ることが出来る「浮世絵師」を追加した。

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書評・レビュー・感想

本書は、藤沢周平の未刊行初期短篇である。なぜ未刊行だったのか?いろいろと原因はあるだろうが、いまとなってはどうでもいい。
本書の中では、富嶽三十六景にてすでに名声を得ていた老絵師・葛飾北斎と、東海道五十三次にて台頭してきた若手の安藤広重との人間模様が描かれた「浮世絵師」は傑作だと思う。当時の雰囲気と彼ら、それぞれの想いが非常にうまく書かれているように思う。
また「木曾の旅人」は、藤沢周平っぽくて好感が持てた。相変わらず安定感のある作家である。

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