失われた時を求めて – まんがで読破 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 2 分

失われた時を求めて (まんがで読破)
プルースト バラエティアートワークス
イーストプレス

マドレーヌを口した瞬間、少年時代の記憶が甦る奇妙な感覚。「私」の成長とともに描き出される、第一次世界大戦前後のフランス社交界の人間模様。それは「私」の失われた時を探し求める長い旅の始まりだった…。独自の時間解釈と記憶に対する見解を提示し、20世紀の文学・哲学概念を変革させた傑作大長編小説を漫画化。

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書評・レビュー・感想

「現実は記憶の中に作られる」という見解から作れたといわれる20世紀を代表する小説であるが、やはりこのまんがで読破シリーズのおかげで全体像が理解できた。たぶん「失われた時を求めて」は、途中で挫折している人が多そうな小説であると思う。
プルーストが同性愛者だったためか、ソドムやゴモラといったキーワードもよく出てくる。貴族についての小説であるので、爵位などの情報を事前にしっておくとよいかもしれない。
Wikipedia – 爵位

五爵(ごしゃく)或いは五等爵(ごとうしゃく)、公・侯・伯・子・男(こう・こう・はく・し・だん)などともいう。欧州の爵位に共通しているのは「爵位」という名誉は何らかの貴族の家系そのものに対して与えられているのではなく大本の爵位(官職)が担当する行政区域(公爵領、侯爵領、伯爵領など)に対して与えられているもので、爵位の保持とは言い換えればこうした領域の保持の事という点である。つまり特定の地域が何らかの爵位が担当する区域であるなら、その区域を実効支配する人物こそが爵位を名乗るに相応しい人物という形になる。

本書では、ゲルマント公爵やサン=ルー侯爵、シャルリュス男爵などの爵位をもった人物が登場し、貴族社会の恋愛、嫉妬、同性愛を通じて、物語が進められている。十分な読み応えがある。
先日、このシリーズで読んだのが「源氏物語」であったが、小説家であり、評論家でもあった中村真一郎氏によれば、自分が知っている西洋人はみな「源氏物語に一番近い文学は『失われた時を求めて』である」と語っているようである。たしかに近いものはある。

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