参勤交代 – 山本 博文 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 2 分

参勤交代 (講談社現代新書)
参勤交代

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山本 博文
講談社

華麗な大名行列の実相とは何か。幕府・他藩への「外交」と儀礼、トラブル処理の知恵、コストのやりくり―多彩な実例と人間模様をふまえて幕藩体制の知られざる根幹を解き明かす一冊である。
プロローグ – 万延元年の江戸勤番武士たち
第1章 – 参勤交代の歴史
第2章 – 参勤道中
第3章 – 参勤交代と突発事故
第4章 – 参勤交代と藩財政
第5章 – 大名の家格と先例
エピローグ – 参勤交代制度の終焉

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書評・レビュー・感想

参勤交代とは、江戸幕府の将軍に拝謁するために江戸に出てくることを言い、東西の大名が交互に江戸に参府することから「参勤交代」という。参勤交代の本質は服属儀礼であり、豊臣秀吉が行っていた儀礼を徳川家康が利用したことに始まっているが、制度化されたのは三代将軍の家光からである。家光は、武家諸法度で以下のような規定を設けている。

大名・小名、在江戸交代、相定むる所なり。毎年夏四月中参勤致すべし。従者の員数近来甚だ多く、且つ国群の費、且つ人民の労なり。向後、其相応を以て之を減少すべし。但し、上洛の節は教令に任せ、公役は分限に従ふべき事。

このように家光は参勤交代の時の従者の人数を減らすように指示しているが、大名家としては家格にかかわるため費用がかかっても減らすことはしていない。参勤交代は幕府が大名の経済力を弱体化させるために行ったという俗説があるが、これを見てもわかる通り、結果論でありもともと幕府が意図したものではなかったのである。
本書では参勤交代にまつわるさまざまなことがまとめられている。たとえば、参勤交代の手続きや他藩領内の通行儀礼、道中法度、幕府役人や他藩との紛争、参勤交代の人件費、参勤お目見え登城などなどである。非常に面白く読んだ。

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