三人噺 志ん生・馬生・志ん朝 – 美濃部 美津子 (書評・レビュー・感想)

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三人噺 志ん生・馬生・志ん朝三人噺 志ん生・馬生・志ん朝

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書評・レビュー・感想

稀代の名人一家の長女「美濃部美津子」が語る噺家の素顔と暮らし。

父も弟も、「やっぱり酒は旨いよ」が最期の言葉でした

道楽三昧でも芸には真摯で毎日の稽古をかかさなかった父・志ん生。
仕立物や内職で家計を支え、夫を立て続けたやさしい母・りん。
なめくじ長屋の極貧時代に生まれ、父の満州行の頃は楽屋でいびられまくった弟・馬生。七光りといわれないために蔭で人の何倍も努力した弟・志ん朝。
落語家一家の話。
落語の噺もいいけど、こういうのもなかなかいい。

お父さんは自身は最後まで浮世のことはとんとよくわからない、とぼけた調子の人でした。志ん生っていうと「名人」だとか「天才」だとか、皆さんおっしゃってくれるでしょ。それはとってもありがたいと思ってます。だけど、あたしにとってはただのお父さんでしかないんですよ。それも、あんまり役に立たないね。

とまあ、芸人らしく志ん生は、芸意外はからっきりダメな人だったようです。

他人はね、『お宅のお父さん、面白い人ですね』っていうけども、家族の身になってみろよ。おまえ、あの寅さんて知ってるだろ。映画の寅さん。俺、あの寅さんの家族の気持ちがよおくわかんだよ。本人はそりゃ、いいよ。好き勝手なことしてんだから。けど、家族は大変なんだ

と長男・馬生は、志ん生のことを評している。

お父さんは華やかで明るい雰囲気がありました。
噺の登場人物にいい加減な名前つけてやっちゃったりもしましたが、それがまた味わいになるというか、とにかくおかしいんですよ。
どういうわけか、お客さんには志ん生というだけで何しても許されてた。それこそ高座の途中で居眠りしても、「寝てる姿をみられたんだから、いいじゃないか」って、その場にいなかった人にお客さんが、志ん生が寝てるとこ見たって自慢しちゃう。本当に不思議なことですよ。

とまあ志ん生の不思議さを語っている。

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