本当の問題とは?

【この記事の所要時間 : 約 3 分

年の瀬ということもあり、少し現代日本の問題について考えてみる。
年金問題、消費税問題、少子化問題、ニート問題、靖国問題、憲法改正問題などを考える際には、ある程度の前提事項を認識しておかなければならないが、意外に基本的すぎて忘れ去られているような気がする。
それは、日本は文明社会であり、私たち日本人はその一員であるということ。
どういうことかというと、
文明社会の一員であるということは、個人が欲望達成と自己実現をとりあえず断念して、それを集団の一員として、迂回的に実現するということに同意しているということである。そうしないとロックやホッブスをだすまでもなく、原始時代のように欲しいものは殺してでも奪うが逆に殺されて奪われる可能性もあるというまさに弱肉強食世界になってしまう。(または北朝鮮のような独裁社会になってしまう)
文明社会は、そのような殺されて奪われるリスクをなくし、社会の構成要員の幸福の最大化をはかるために、社会規範を重んじ、公共性に配慮し、ディセントにふるまい、利己主義を抑制することを、私たち一人一人が社会を住みやすくするためのコストとして引き受けることになっている。遠回りのようだが、これが一番確実で迅速で合理的な方法であると考えるのが文明社会の特徴である。
こういうことって当たり前すぎて意外と忘れられているような気がする。
というか現在の日本人にほんとうに共有されているのか疑問である。
「社会を住みやすくするために私たち1人1人が引き受けなければならないコスト」意識が今、問題の本質にあるのではないだろうか?
そういう意味では日本人の「意識改革」というのが来年以降の政治的テーマであっても不思議でないと思うし、そういうテーマを掲げて頂きたいと思っている。
いま大きな問題となっている耐震偽装問題などは、まさに利己主義を抑制せず、社会規範を重んぜず、公共性を配慮せず、ディセントにふるまわない典型的な例だったと思う。

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