悪人列伝 近代篇 – 海音寺 潮五郎 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 2 分

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

書評・レビュー・感想

海音寺潮五郎氏の悪人列伝シリーズである。
本書では以下の6人の列伝が描かれている。
1.大槻伝蔵
2.天一坊
3.田沼意次
4.鳥居耀蔵
5.高橋お伝
6.井上馨
悪人にもいろいろな悪人があることがわかる。世間一般で悪人と呼ばれている人が実際はそれほどでもなかったり、世間では英雄と言われている人は実際はかなりの悪人だったりする。見方や時代の空気など悪人を定義する上で非常に重要になってくるかと思う。
大槻伝蔵や田沼意次などは、ある意味、悪人に仕立て上げられたともいえる。特に大槻伝蔵の場合は、悪意を持って後世に伝わる資料しか残されていないといった徹底さで悪人にされている。また、高橋お伝などは悪人と呼ぶほどのことはしていないかと。高橋お伝以外の5人と違い、権力を利用したわけでも家柄を利用したわけでもなく、ただ単にお金目当てに1人殺害しただけかと。
悪人列伝としては、井上馨ような生涯の一時期は英雄的な行動を行い、一時期から転落して悪人所業に走った人の物語がいちばんしっくりくる。人物もそれを評価する時代によって印象ががらっとかわる。それがまた面白いところなのかもしれない。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です