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書評・レビュー・感想
首都ハイネセンから脱出したヤン・ウェンリーと、独立を宣言したエル・ファシル。一度は敵に渡したイゼルローン要塞の奪還に向けて詭計をねる。
そして同時にハイネセンへ攻め寄る帝国軍に自由惑星同盟は、ビュコック提督が圧倒的不利な状況で最後の、そして無謀な交戦を挑む。
皇帝ラインハルト陛下、わしはあなたの才能と器量を高く評価しているつもりだ。孫をもつなら、あなたのような人物をもちたいものだ。だが、あなたの臣下にはなれん。ヤン・ウェンリーも、あなたの友人にはなれるが、やはり臣下にはなれん。他人事だが、保証してもよいくらいさ。なぜなら、えらそうに言わせてもらえば、民主主義とは対等の友人をつくる思想であって、主従をつくる思想ではないからだ。わしはよい友人がほしいし、誰かにとってよい友人でありたいと思う。だが、よい主君もよい臣下ももちたいとは思わない。だからこそ、あなたとわしはおなじ旗をあおぐことはできなかったのだ。ご好意には感謝するが、いまさらあなたにこの老体は必要あるまい。・・・・・・・・・民主主義に乾杯!
自由惑星同盟が滅び、ラインハルトが銀河をほぼ統一しようとしていた時、それは起こる。
ラインハルトの右腕、ロイエンタール元帥が反逆の罪で拘禁されるということが。
いったいどうなるのか?