大人の投資入門 – 北村 慶 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 2 分

大人の投資入門―真剣に将来を考える人だけに教える「自力年金運用法」
北村 慶
PHP研究所

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書評・レビュー・感想

国民年金の保険料は、月額 14,100円である。
厚生年金の保険料は、給与の14.642%である。
つまり、月給30万円の人は、約45,000円を毎月保険料として徴収されている。
この国民年金と厚生年金を運用しているのが「年金積立金管理運用独立行政法人」である。
どのように運用しているかは公表されており、基本ポートフォリオは以下の通りである。
1.国内債券 : 67%
2.国内株式 : 11%
3.外国債券 :  8%
4.外国株式 :  9%
5.短期資産 :  5%
著者の試算では、老後に必要な資金を,8,500万円と仮定すると、現在55歳以上なら公的年金のみで賄えるが、それ以下の世代では足りなくなるという。そしてどのくらい足りないかも試算している。45歳世代で約 2,000万円、35歳世代で約 2,500円、資金が不足するとのこと。
この不足する資金を「年金ギャップ」とし、自分の私的年金で貯めよう!というのが本書のテーマであり、どのように資産運用するのか具体的に書かれている。
やはり基本となるのが、
・アセット・アロケーション
・パッシブ運用(インデックス投資)
・定時定額運用
ここまではほかの本でも書かれていたので問題なし。
個人的に新しいと感じたのが以下の部分。

公的年金(A) + 私的年金(B) = 私たちの年金全体(C)

当たり前だが、意外と見落としがちな問題がある。以下の指摘に大きく頷いた。

現在、さまざまな資産運用の本や雑誌が発行されていますが、この点を指摘しているものは、ほとんどないと思います。つまり、ほかの運用指南書は、(B)の部分だけで理想のアセット・アロケーションを構築しようとしているのです。(B)の私的年金のポートフォリオを考える歳は、部分最適ではなく、(A)+(B)=(C)の全体最適を考えた上で、(B)を決定すべきであるということです。

年金問題に個人として対応していこうとする若い世代向けの良書である。
年金なんか心配しなくていいお金持ち以外の40代未満は必読でしょうね。

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