落城記 – 野呂 邦暢 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 2 分

九州北西部、西肥前の要ともいうべき諫早の地を領していた西郷氏が、島津征伐にやってきた豊臣秀吉の不興をかい、隣国竜造寺勢に攻め滅ぼされる。落城という戦国の悲劇に翻弄される人間ドラマ、人の心の頼みがたさ、滅びるものは滅びるといった無常の習いを城主の妾腹の娘の視点から描破した力作長編小説。

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書評・レビュー・感想

落城までのたった3日間の出来事だが、非常に凝縮された内容となっており、どっぷり引き込まれる。城主の妾腹の娘から見る戦国時代の女性の強さと儚さがなんとも言えず琴線にふれた、それ以外にも女性目線で籠城への経緯、指導層の心の動き、兵糧備蓄への関心、女達の後援、農民兵と武将とのやりとりなどとてもリアルに感じた。

諫早の戦いは含まれていないが、当時の竜造寺勢の中心人物であった鍋島直茂について読んだ「史伝 鍋島直茂」が良かったので、興味があれば是非。

また本書のような落城ものは戦国時代には溢れていただろうが、同じ九州の地での落城ものなら、「九州戦国志」をオススメしたい。

良書!

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