日本を降りる若者たち – 下川 裕治 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分

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書評・レビュー・感想

本書で日本を降りる若者といわれているのが「外こもり」の人たちである。
外こもり?って聞いたことがない。という人もいるかもしれない。
外こもりとは、以下のように表現することができる。

外こもり
日雇いバイトなどをしてお金を稼ぎ、ある程度のお金が貯まったら物価の安い海外で気ままな生活を送り、お金が尽きたらまた日本に戻り働くという出稼ぎ出遊びならぬ外こもり

ただ、外こもりというスタイルに厳密な定義があるわけではないらしく、日本で一気に稼ぎ、そのお金が尽きるまで海外で暮らすという形の一つの典型であり、本書の中でも例示されているがいくつかのパターンがある。外こもりは、沈没組とも呼ばれるらしい。
そんな外こもりに焦点をあて、なぜ外こもりになったのか?などぐいぐいと書いてある。そんな外こもりがたくさんいるのがタイの首都バンコクにあるカオサンというところらしい。なぜバンコクなのか?その答えが本書にあった。

遊んで暮らしていても、誰も関心を示さない社会。
外こもり組がバンコクという街を選んだ理由でもある。

とのことらしかった。

ただ何もせず安いゲストハウスでだらだら過ごす。
お金がなくなってきたら日本に戻って季節工などで働き資金をため、またカオサンに戻ってだらだらと過ごす。金もなければ、先も見えない。でも、ここでなら生きられる。

ある著名な人はこう述べている「ただ生きるな!よく生きよ。」
本書を読む限リ、彼らはただ生きているだけにように感じられた。それでは救いがないように思う。
外こもりというスタイルが、日本という社会に疲れた人を癒す効果はあるのかもしれない。しかしながら人生の中のある一定期間のみであるならば・・・本書にでてきたようにもう十数年も外こもりというなら他人の人生ながら物悲しさにつつまれる。
P.S. 外こもりについては、本書を読んだ後にもニュースなどでたまにキーワードとしてみていたが、外こもりとして有名な「外こもりのススメ」の著者・安田誠 (本名:棚橋貴秀)氏がタイで殺害されている。海外ではセキュリティやお金の出所などもにも気をつけないといけないと改めて感じた。

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