20年増収増益を続ける店の秘密 – 河邉 幸夫(書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 5 分

飲食店の開業を考えている人。苦戦している人。この本を読んで実践すれば大丈夫!きっと利益が出る店になります。他業種にもヒント満載です。難しいことは何ひとつありません。必要なのはあなたの「覚悟」だけ!基本で当たり前のこの7手!!

第1章 お店の成功は開店までのプロセスで決まる!

まずは貯金から/修業は3カ月か3年か/繁忙期に飛び込め/仕事への覚悟/仕入れ業者との付き合い/何の店を開くか/チャレンジに無駄はない/勉強は自分への投資/覚悟と自責

第2章 絶対にすべらないお店の場所選び

場所選びに法則あり/まず足を運ぶ/不動産屋と親しくなる/人の流れが重要/適正な広さと家賃/開店の時期から逆算する/税理士選びも重要/現状維持は退化/〝学ぶ〟という姿勢

第3章 アナログ&デジタルの融合が客を呼ぶ!

開店時の勘違い/30メートル集客/チラシを渡すテクニック/店頭での工夫/塩ちゃんこへの想い/ネットの世界でも存在感を/デジタルに興味を持つ/費用対効果と広がり/お客さんへのラブレター/クーポン・値引きの功罪

第4章 長く続く店は「安心レベル」を維持している

お客さんを「感動」させるな/値引きで利益は得られない/数字で検証すると/値下げと逆の発想を/感動より「安心」が常連客を生む/安心レベルを維持する/仕事に人をつける/〝頑固親父〟はいらない/スタッフに任せられる教育/食文化の大切さ/味覚への「自責」/公私混同、大いに結構/自分自身の価値を高める/隙間時間を有効活用する

第5章 お店の命「顧客リスト」を得るマル秘テクニック

顧客リストとは/顧客情報を聞くタイミング/顧客を離さない方法/男性の常連客を増やす/顧客の見える化の必要性/私の実践している見える化/かゆいところに手が届く/みんなで情報共有するメリット/スーパースターが退職すると/IT化と心のこもった接客の融合/お客さんは必ず変わると心得よ/店への信頼度を見えるように/定休日と労働健全化の両立/経営者と社員の熱意は4倍違う/利益を確保しスタッフを守る

第6章 「見える化」がお店を強くする!

何を見える化するのか?/棚卸しは月に一度おこなう/適正在庫と不良在庫/一石三鳥の効果/全員がレシピも原価も把握する/一目瞭然のABCクロス分析/勘や経験に頼らない/何度も言います「仕事に人をつける」/今日は何の日か知る/スタッフ生産性の算出方法/人事の見える化でモチベーションを与える/管理職にはシビアな評価/パート・アルバイトも気持ち良く働いて貰う/他のスタッフの時給も見える/経営者の想いを伝えるために/禁煙すると1万円!?/飲みニケーションを推進/賞与は加点式で/設定したゴールに向かう/だから〝社員手帳〟は必要

第7章 こうすれば社長業は成功する!

経営者は腹をくくれ/判断は社員、決断は社長の仕事/決断のための準備を怠らない/リスクをおかしても拡大するマーケットを狙う/この7手で大丈夫!

「見える化」コンサルタントで年間に10万人が来店するちゃんこ店を経営する、元幕内力士・玉海力、河邉幸夫が指南する。

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書評・レビュー・感想

著者は、大相撲引退後に飲食店経営者となった元幕内力士・玉海力である。
ゼロからのスタートで、いろいろな挫折もありながらも飲食店経営において「見える化」という名の仕組み化を編み出し、実践している。そのやり方や中身を自分の実例を織り交ぜながら書いてある。

本書のような本を読むと飲食店経営というのは大変だなあと素直に思う。
参入障壁が低く、利益を上げ続けるのがとても難しい。デフレの時代が長く、どんどん新しい店ができては、閉店していく。。。
そんな時代でも勝てるのだ!と本書では、泥臭くも、試行錯誤しながらたどり着いた勝利の方程式を紹介している。
本書で書かれた内容がどれほど効果的なのかは正直よくわからないが、著者がとても勉強家で、チャレンジ精神旺盛なことがわかった。人間的にも魅力がある人なんだろうと思う。

本職のIT関係でいえば、本書では、株式会社シンカの「おもてなし電話」が紹介されていた。これはいわゆるCTIというもので、コールセンターなどでは以前から使われていたものだが、クラウド型になり、よりシンプルによりリーズナブルになっているようで、リピーター重視の店舗型経営では有効なケースが多いだろうと思う。個人的には、このようなCTIと既存の顧客データベースを繋げたりする仕事をしたことがある。コールセンター向けだったが、コールセンターの業務効率が上がったので、効果があるのだろう。

また顧客管理システムでは、株式会社アドスコープの「Value Drive」が紹介されていた。こちらもクラウド型の顧客管理システムで、顧客データを使って、クロス集計分析など解析データを活用した顧客リレーションの強化をするものである。顧客のレベル分けやレベル分けに応じたリピーター化戦略などで役に立つだろう。

最近は、クラウド型のPOSレジシステムなどをタブレットなどで利用している飲食店が増えているが、こういったデータが連携できるシームレスな仕組みがあれば、より利用する飲食店は増えるのかもしれない。実際、システム化で効率化できること便利になることと、そうでないことがあるので、そうでない部分はアナログでしっかり対応するという切り分けが大事だろう。経営者がその切り分けをしっかり認識していれば、ムダにシステムを入れることもなく、従業員が楽になった、便利になった、と思うシステム導入事例が増えることに繋がるのだろうと思う。

本書を読んで思うことは、成功に近道なし!ということだろう。

良書だと思う。

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