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私の幸福論
・美醜について
・ふたたび美醜について
・自我について
・宿命について
・自由について
・青春について
・教養について
・職業について
・「女らしさ」ということ
・母性
人間は不平等だ。
悪いといおうが、いけないといおうが、事実だ。
しかし現実がどうであろうとこの世に生まれた以上、あなたは幸福にならねば…。
誤まった幸福観を正し、人間の本当の生き方とは何か、幸福とは何かを、平易な言葉で説いた刺激的な書。
書評・レビュー・感想
「幸福とは何か?」を語ったものではなく、「幸福とは何でないか?」を語った本である。
著者は、あまり幸福にこだわるなと説く。
なぜなら、幸福にあまりにも心を用いすぎて、よりよき生活を失い、逆に幸福にみなはされている人が多いからである。
何であるか?を語るために、何でないかを語るというのはよくある方法論である。
それがなぜよくある方法論かといえば、それなりに人に納得感を与えるからだろうと思われる。
そして、本書をその果実をうまくみのらせている。
理想どおりにいかないのが現実であり、各個人それぞれに、理想どおりにいかなさ具合によって生き方がある。それこそ無数に存在している。そうした無数の現実への手がかりが本書にはある。
幸福になりたいが、そうではない現実の前に右往左往しているすべての人に。