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書評・レビュー・感想
三浦 展氏は、下流社会以来、階層についての社会論として読んでいるが、本書の出来は悪い。
なんだかつまらない学者の本を読んでいるようだった。
親の経済力がある子供の方が偏差値が高いといったアンケートから導き出した結果を羅列して、結論が「問題が一気に解決する方法はない」というなんだかなあ~というもの。
格差本にもそろそろ飽きてきたのかもしれない。
著者が最後に提案していた文化体験スクールなどは面白いかもしれないが、著者が求めるような動機で文化に触れた瞬間に文化的ではなくなるといった面もあることを指摘したい。