南国トムソーヤ – うめ (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分

『大東京トイボックス』のうめが満を持して放つ本作は、コミックス1巻刊行時から“エコとかロハスとか全然出てこない沖縄漫画! “として各界で話題沸騰!物語が進むにつれ少年たちの友情や恋という王道の展開に加え、沖縄民族学ミステリーや海洋古代史ロマンを盛り込んだわくわくした内容に。さらにはリゾート開発が絡んだ環境問題までにも鋭く切り込んだ意欲作。いまだかつて漫画では語られたことのない南の島の「真実」がここにある。全3巻。

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書評・レビュー・感想

なにか面白い離島マンガを探していたところ見つけたのが本書。

主人公であるチハル、ナミ、リンドウの男女三名を軸にした物語やリゾート開発会社との攻防など「都会っ子 VS 島っ子」から共存、成長へと繋がっていく展開となっている。

舞台となっているのは、波照間島をモデルにした羽照那島であるが、沖縄のさまざまな離島の要素をまとめた空想の島となっており、途中から展開するリゾート問題は、沖縄の離島で今も課題となっているものであり、それと沖縄民族学や海洋古代史を絡めた展開は予想外に面白かった。

遺跡調査に絡み、「リン鉱石」が出てきて思い出した。渡り鳥がやってくる太平洋に浮かぶ島によくあるという「リン鉱石」。「アホウドリの糞でできた国」によれば、太平洋の赤道付近にある小さな島・ナウル共和国は、「リン鉱石」がゆえに繁栄し、「リン鉱石」ゆえに滅びの道を歩んでいた。戦前には沖縄のいろいろな島で「リン鉱石」の採掘がされていたらしい。島特有の事情がちりばめられていて面白い。

今、同時進行で「奄美大島」本を読んでいるので、そちらで出てきた「ノロとユタ」と本書に出てくる島のシャーマニズムが相まって興味深い。

3巻完結というのもボリューム的に読みやすく、すっきりしていて後味がよい。

東京の離島・青ヶ島を舞台にしたマンガ「鬼虫」も良かったが、本書も良かった。お勧め!

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