村上春樹にご用心 – 内田 樹 (書評・レビュー・感想)

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村上春樹にご用心
村上春樹にご用心

posted with amazlet at 10.05.07
内田 樹
アルテスパブリッシング
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書評・レビュー・感想

村上春樹は謎の作家である。
村上春樹の小説を読むとわかるが、現実世界と非現実世界がマーブル状に溶け合った状態のところへ読者は連れて行かれる。
非現実世界の物語は、現実世界ではありえないような不思議に満ちている。
非現実世界は、わたしたちが知らなかったことを教えてくれるのではなく知っていたにもかかわらず、知らないと思い込んでいたものを思い起こさせてくれる。
非現実世界とは、無意識世界の別名でもある。
村上作品の中では不思議な登場人物が出てくる。かえるくんに羊男にネコと話ができる人など。
無意識世界では、夢と同じように、抑圧された心的過程は必ず似ても似つかぬものに偽装して登場する。
彼らは、現実世界と非現実世界とを繋ぐ役割を持っている。
彼らが、語るメッセージそのものが謎である。
謎によって物語は進行し、謎によって物語は結ばれる。
そんな謎の作家である村上春樹。
かの作家について内田先生が、論評したものを集めたのが本書である。
続き物ではなく、パートごとに分かれているので空いた時間にでも読める。
すべての村上春樹読者へ。

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