バーテンダーの美学 – 佐藤 謙一 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分

バーテンダーの美学
佐藤謙一 切り絵 成田一徹
たる出版株式会社

「バーテンダー」とは。それは、お酒の銘柄に精通し、美味しいカクテルをただ作っていればいというものではない。お客様がくつろげるよう、満足していただけるよう心を砕いてもてなすこともできなければいけない。一流バーテンダーとして、東京銀座で店を経営していた佐藤氏が教える「バーテンダ-」とは。 カクテルレシピ付き。扉絵は成田一徹さんの切り絵を掲載。

 第1章:私がバーテンダーになった頃の時代と現代
 第2章:私のバーテンダー人生
 第3章:街のバーテンダーとホテル・バーのバーテンダー
 第4章:バーテンダー組織
     1.日本バーテンダー協会
     2.日本ホテルバーメンズ協会
     3.プロフェッショナル・バーテンダーズ機構
     4.カクテル・コミュニケーション・ソサエティ
 第5章:サーヴィスと接客
 第6章:バーテンダーは職人
     A.「作る」の章
     B.「磨く」の章
     C.「整える」の章
     D.「見る」の章
     E.「聞く」の章
     F.「語る」の章
     G.「信じる」の章
     H.「敬う」の章
     I.「愛する」の章
第7章:カクテルのヴァリエーション

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書評・レビュー・感想

秋田に行くとぜひ行きたいと思っているのが、秋田の川反にあるバー「ル・ヴェール」である。本書の著者がその「ル・ヴェール」のオーナーバーテンダーの佐藤謙一さんだが、もともとは、銀座でBIG3と言われる日本トップバーテンダーである。テンダーの上田さん、毛利バーの毛利さん、ル・ヴェールの佐藤さんがBIG3だが、2009年に故郷の秋田に戻り、秋田の繁華街である川反で「ル・ヴェール」を開いている。そんな佐藤さんが2010年に書いたのが本書であり、バーをこよなく愛する人のための本だと思う。

多くが若いバーテンダー向けに書かれているが、バーに行く客に向けての内容もあり、読み応えがあった。

面白いなと思ったのが、店に嫌われる思い込み常連客のリストである。本書では以下のような事例が載っていた。

1.接客をするバーテンダーが、明らかにお客様よりも年上と判る相手にでも、虚勢を張り見下したような言葉遣いをする人
2.いかにも常連客だと言わんばかりに「○○○チャン」呼ばわりをする人
3.他のお客様を無視し、自己中心の会話や自慢話しで盛り上がる人
4.他のBARやバーテンダーと比較する人、また他のBARの悪口を言う人
5.他のBARのオリジナル・カクテルを作ってくれと注文する人
6.自分は常連客であると認識している人は、常連客であることを誇示したくなります。1人で飲んでいる時は静かであっても、他のお客様が来店されると自分の存在を示したいがために声が大きくなる

という感じだった。紳士的に振舞えるようになりたいものである。

また良い常連客としては、毎日のように来店するとか、沢山のお金を落とす人とかということではなく、また有名人とか大企業の会長や社長でもなく、BARの利用の仕方をよく知り、周りに迷惑をかけることなく適度に飲んでBARを退出する人であって、こちらが満足するお客様であり、BARの「顔」であってほしいと願う人のことであるとしている。

秋田に行くのが楽しみになった。

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