海の稲妻―根来・種子島衆がゆく – 神坂 次郎 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 2 分

根来鉄砲衆族長の子・十郎太は島の若者達と種子島党を結成して堺に渡る。信長の下で石山本願寺・雑賀党と戦う父の陣へ赴き、戦国傭兵隊として活躍する。手練の鉄砲技術を駆使し、毛利水軍を撃破、秀吉の鳥取城攻めにも貢献する。修羅の戦場を疾駆しながら己の信念を貫く若者達の熱き青春群像を描く歴史長編。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

書評・レビュー・感想

面白かった!

根来や雑賀について詳しく書いている歴史小説というのは少なく、意外に知らないことが多いが、本書はフィクションながら戦国時代に様々な場所で活躍した根来鉄砲衆がなぜ壊滅したのかがわかるようになっている。

鉄砲の量と質で勝っていた根来鉄砲衆がなぜ秀吉と敵対し、負けたのか。中世的な傭兵という仕組みが時代遅れになっており、時代をうまく見極められなかったのかもしれない。堺が信長に陥落させられた時に抜本的に考えを改める必要があったのだろう。しかし、最後の秀吉の根来攻めは、運がなかったとしかいいようがない。ゲリラ戦に持ち込むという作戦もあったかもしれないが、やはり傭兵の集まりと武士集団の違いが最後に出てしまったのかもしれない。

小説では、津田小監物が種子島で出会った女性との間に作った十郎太という少年が青年へと成長していく成長譚という形になっているが、冒険活劇のようで面白く読めた!

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です