2020年マンション大崩壊 – 牧野 知弘 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 2 分

東京五輪を前にマンション価格は上昇中。だがその裏で管理費や修繕積立金の滞納、相続権の拡散など多くの問題が生まれつつある。空室急増でスラム化する大規模マンション、高齢化で多発する孤独死、中国人に牛耳られる理事会…全国600万戸時代を迎えたマンションに未来はあるのか。

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書評・レビュー・感想

さすがに東大卒だけあって、問題点の列挙などの分析はお上手である。現状がうまくまとまっており、わかりやすい。「売れない」「貸せない」「相続してもらえない」というマンションが急増するというのもうなずけるし、湾岸マンションの行き先についても同意できる。

どう考えても「マンション購入=ババ抜き」としか思えない…。

ライフスタイルに応じて賃貸で住み替えるか、自己責任で運用できる一戸建てのどちらかが賢明というふうに読めた。

ここまではよかったんだが、そういったあまり明るくないマンションの未来に対する対策として、「国や自治体が出資する機構、役割を終えたマンションを全戸買い取り、必要な施設を建てる」というのをあげていて、ノケゾッタ。あーこの人は分析屋で、実務家じゃないんだ~と。作る時の利益は民間で、どうしようもなくなった時の負担は税金(国)で、という案であり、マンションと関係ない国民に負担を強いるこの案を誰が実現するのだろうか?著者は考えたのだろうか?同じことをデベロッパーがやる場合は、できるマンションは限られると本書に書いてあるのに、なぜそれが国や自治体だったらできると思ったのだろうか…不思議。

マンションに関する現状把握をするにはぴったりの本であるが、先行きに関する見通しを立てるにはまったくふさわしくない本だった。

途中までは良かったのに…。

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