モバゲータウンがすごい理由 – 石野 純也 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 5 分


モバゲータウンがすごい理由モバゲータウンがすごい理由

序章 ケータイ・コンテンツ市場の勝ち組「ディー・エヌ・エー」
第1章 通信の進化とパケット定額制の普及
第2章 劇的に変わるケータイの環境
第3章 キャリアと一体化する「超」公式サイト
第4章 伸び続ける勝手サイト、モバゲータウン
第5章 ディー・エヌ・エーに学ぶ「モバイル」という「魔法」
第6章 ケータイ・コンテンツの未来
爆発的な勢いでユーザー数を増やしている、無料ゲーム&SNSケータイサイト「モバゲータウン」。
このサイトを運用するディー・エヌ・エー(DeNA)は、auと手を組んで「auオークション」「auショッピングモール」などの公式サイトの運営も行っている。
本書は、モバイルに特化したコンテンツ戦略で大成功を収めている同社を例にして、第3世代ケータイやパケット定額制の普及によって、大幅に状況が変わったケータイ・コンテンツ市場における、成功の秘けつを解説する。

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書評・レビュー・感想

タイトルだけみると、モバゲータウンについて書かれた本かと思うが、ちと違う。
もちろんモバゲータウンの話も書いてあるが、より大きなケイタイビジネス全体について書かれている。
モバゲータウンは、2006年2月にオープンし、わずか1年で会員数が急増し、2006年度末には、440万人を超えるケータイ向けのSNSである。
主なケータイサイトの1日あたりのPV(2007年1月時点)は以下のようになっている。
・モバゲータウン 1億8000万PV/日
・mixiモバイル 1億PV/日
・ヤフーモバイル 7700万PV/日
その後、2007年3月時点では、モバゲータウンは3億PV/日まで急速に拡大し、現在もさらに拡大中だ。
モバゲータウンの収入は、「広告」と「課金」である。
以下の3つがメインとのことらしい。
1.アフィリエイト広告(60%)
2.バナー広告(20%)
3.アバター課金(20%)
モバゲータウンを運営するDeNAは、PC向けでは、オークションサイトであるビッダーズを運営していることで有名だが、ケータイ向けに様々なサイトを運営している。
・モバゲータウン – ケータイゲーム&SNS(ポータルサイト)
・ポケットビッダーズ – ケータイ向けショッピングサイト(iモード,ソフトバンク)
・auショッピングモール – ケータイ向けショッピングサイト(au公式)
・モバデパ – モバゲータウン専用ショッピングサイト
・モバオク – ケータイ向けオークションサイト(iモード,ソフトバンク)
・auオークション – ケータイ向けオークションサイト(au公式)
・モバコレ – ケータイ向けコマースサイト(千趣会と共同)
・ポケットアフィリエイト – ケータイ&PC向けアフィリエイトサイト
・ポケちょ – 携帯懸賞&ポイント獲得サイト
・ポケビンゴ – 携帯懸賞&ポイント獲得サイト
モバゲータウンがポータルサイトとなり、オークションを扱うモバオク、物販系のモバコレ、モバデパと連動されることで収益を生んでいる。
ここまで書けばだいたい分かると思うが、モバゲータウンは、携帯版ヤフー(誰もが知っていて最初にアクセスするポータル)を目指している。
だから、ニュースや天気予報、乗り換え案内や音楽配信などもコンテンツとして取り込んでいっている。
本書に書いてあるので一番のポイントは、わかっているようでわかっていない「ケータイとPCは違うということ」だと思う。
個人的にこの認識を持ちにくいのは、ケータイでネットにアクセスする頻度の少なさに原因があると思う。本書の中にも以下のように書かれている。

PC系のコンテンツ関係者もこう語る。
「エンジニアのような職種だと、どうしてもPCばかりを触っている。外出時にもノートPCを持っていますから、なぜわざわざケータイでインターネットに接続しなければならないんだ、と思っているのではないでしょうか。PCのインターネット・コンテンツの方がずっと身近な存在だから、ケータイ向けにサービスの提供を始めようとは思わないし、はじめたところで、どういうものを作ればいいのかわからないのだと思います。」

DeNA関係者は、常に他のケータイサイトをチェックし、1人のユーザーとしてケータイ・コンテンツを体験し、熱心に研究しているとのこと。この「ケータイ・コンテンツの体験」のあるなしが上記にある「ケータイとPCは違うという」認識をもてるかどうかに大きく影響していると思う。
ケータイサイトよりPCサイトを構築する方がかなり多いが、それでも多少なりともケータイサイトの構築をする身とすれば、以下のDeNA関係者談には真摯に耳を傾けねばならないと思う。

「同業者と話していると、モバゲータウンが流行っていることは知っている。でも、実際そこにどんなコンテンツがあるのか、どういうゲームが追加されたか、そこまで踏み込んで使っている人はなかなかいないんですよね。」

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