2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? – 西村 博之 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 4 分


2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?

[1.0]:まずは結論
[2.0]:ITのウソ
[3.0]:明るい未来への誤解を解く
[4.0]:対談 佐々木俊尚×ひろゆき
[5.0]:間違いだらけの法律
[6.0]:メディアと2ちゃんねる
[7.0]:対談 小飼弾×ひろゆき
1999年に開設した『2ちゃんねる』。閉鎖やドメイン差し押さえに関する、噂や報道が幾度となくありました。2006年頃からは書き込みに関する裁判問題で、報道されることが増えています。しかし、インターネットの構造を考えると、“潰すほうが大変”であると管理人のひろゆき氏は説明します。本書では、2ちゃんねるの管理運営を通じ、ひろゆき氏が考えるインターネット論を展開。数多のインターネット賞賛本とは異なる、技術者であり、 “ネ申”であるひろゆき氏が考えるインターネット“進化論”となっております。

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書評・レビュー・感想

タイトルの「2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?」についてははじめの方にちょこっと書かれているくらいで本書全体的にみればほんの少ししか言及されていない。どちらかといえば、現時点でのひろゆき氏のインターネットに関連するものへの考え方が書かれた本といえるかと思う。
2ちゃんねるがつぶれる原因は以下の3つ。
1.金銭的な問題
2.社会的な問題
3.法的な問題
このうち、2と3は強制力がないため現実には意味がなく、可能性としてありえるのは、1のみであると著者はいう。非常に単純ではあるが、たぶんそうなんだろう。
そして、現状としては2と3でいろいろと吠えている人がたくさんいるために世間的には盛り上がっている(ように見える)んだろうなと。
あとこれは前から個人的に思っていたことだが、本書で著者も指摘している。
「BtoCで成功している企業はBtoBで失敗する」件について。

これは個人的な思い込みなのですが、インターネットの場合、BtoCで成功している企業は、BtoBで失敗しているということです。例えばヤフー。日本での知名度は抜群であり、宣伝力も技術力もあるにもかかわらず、ヤフーサーバをBtoBで使用している企業はありません。ヤフードメインも使われていないような気がします。もちろん、多少は使用されていると思いますが、宣伝効果に対しての比率で考えると、非常に効率がよくないというイメージがあります。
BtoCを行っている企業が行うBtoBは、何か信用できない感じがするのかも・・・とも考えられるのですが、おそらくは、サービスを提供する側の利益効率に問題があるのだという結論に至りました。
BtoCで成功している企業は、黙っていてもお金がチャリンチャリンと入ってきます。
一方、BtoBで成功するためには、営業力を高め、お客さんに頭を下げて回らないとお金が入ってこない。BtoCで成功し、お金が入ってきてしまっている企業は、「どうせ、頭下げても入ってくるのは1000円でしょ」という考えになり、頭を下げなくなってしまうのではないでしょうか。そういった心理的なものが、大きく影響しているのではないかと思うのです。

そういう意味で、マイクロソフトのように代理店が頭を下げるというモデルが出来上がればうまくいくのかもしれないと思う。
佐々木俊尚氏との対談では、Web2.0に対してやけに頑なになっている印象を受けた。
「Web2.0はバズワードである。」といっておけばいいと思うけど、違うのかな?なんかちょっとだけひっかかった。
小飼弾氏との対談は、そういえば一部SPAにのってたなあ~と思うくらいで特段印象なし。
ただ、佐々木俊尚氏とも対談でき、小飼弾氏とも対談できるのが著者の総合力だと思う。
社会的な切り口でも、経営的な切り口でも、企画的な切り口でも、技術的な切り口でもなんでもOKでバランスが取れている、そこが著者の魅力なんだと思う。

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