偽装国家―日本を覆う利権談合共産主義 – 勝谷 誠彦 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 4 分


偽装国家―日本を覆う利権談合共産主義偽装国家―日本を覆う利権談合共産主義

第1章 建前が綻び始めた「偽装国家ニッポン」
第2章 相次ぐ「偽装事件」の発覚
第3章 「利権談合共産主義」の末期的症状
第4章 隠蔽とごまかしで危機的状態にある安全保障
第5章 「偽装国家」から「実質国家」へ
やらせタウンミーティングや郵政造反組の復党で露呈した、小泉・安倍政権の「偽装改革」。また、「耐震強度偽装」事件、ほとんど出勤しない「偽装公務員」の発覚など、「偽装国家」の化けの皮が剥がれ始めている―。偽装の陰には利権が生まれ、その利権を守るためにタブーや談合がはびこる。そんな日本は「利権談合共産主義」にほかならない。政治から経済、安全保障まで、この国の宿痾を覆い隠してきた「偽装」の数々を検証する。

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書評・レビュー・感想

著者の勝谷誠彦氏は、http://katsuyamasahiko.jp/ というサイトで、07年1月1日から『勝谷誠彦の××な日々。』という有料メールマガジンを発行している。
面白い主張やレアな情報などに出会えるため登録して毎日みている。
勝谷誠彦氏の主張は一見、過激に聞えたり、当たり前のことを言っているように聞こえる場合がある。
・サラ金とパチンコの広告を規制せよ!
・役人にトレーサビリティをつけよ!
・役人の辞表を取りまとめ、協力しないものをクビにせよ!
・虐めに対しては警察を学校に入れよ!
しかしながら、原理原則、筋は通っている。
そこが魅力だ。
本書の中にも「素人の刹那的欲求に無責任に従うな!」という項目がある。

大怪我をした重病人が「先生、いっそ脚を切って下さい」などと言うのは日常茶飯事です。素人のそうした甘えや一時の気の迷いを宥めて、「まあまあ、ここで少し我慢すると、あとですばらしい結果が出ますよ」と、最善の治療をするのが専門家である医師の義務であり、責任ではないでしょうか?
専門家があらゆる選択肢をギリギリまで検討するのが、本当に患者を救うということなのではないですか。素人の刹那的な欲望に、専門家がノブレス・オブリージュを持ってブレーキをかけないと、この国は捨て子も臓器売買も歯止めがかからなくなってしまうでしょう。

どの専門家にも当てはまる。
著者が指摘する根本には「倫理感の欠如」「意思の欠如」というものが多いように思う。
しかしそれが重要なんだとほんとに思う。
副題にある「利権談合共産主義」は著者が命名したキーワードである。

Wikipedia – 利権談合共産主義
利権談合共産主義(りけんだんごうきょうさんしゅぎ)とは、国家、政治家や官僚、マスメディア、国民が互いに癒着を起こし、自分の利益だけを追求し、グルとなって利権政治や談合政治を行い、それを黙認する日本独自の政治体制・政治思想、若しくはそのさまを揶揄した造語。コラムニストの勝谷誠彦が命名した。利権・談合についてはそれぞれの項目を参照のこと。なお、ここでいう共産主義とは、「『財産の共有を目指す思想』を一部の人でだけで行い、それらが相互にグルになっていること」を由来とするため、本来の共産主義の思想とは直接関係はない。
批判を受ける対象は国家全体に無数に存在すると云われるが、特に最大の利権談合共産主義と勝谷自身が非難するのがマスメディアの記者クラブ制度である。政府、政党、政治家、官僚をはじめ、地方自治体や首長、警察等の公的機関とメディアとの距離が縮まり、癒着を起こすことによって情報操作の温床となっている指摘がある。詳しくは記者クラブ#記者クラブの利点と弊害を参照のこと。

利権談合共産主義国家であり、偽装国家である日本について考えるための一冊。

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