格差社会の結末 – 中野 雅至 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 2 分

格差社会の結末 富裕層の傲慢・貧困層の怠慢 (ソフトバンク新書)
中野 雅至
ソフトバンク クリエイティブ

第1章 格差社会は「政災」か、それとも「天災」か
第2章 本当に小泉政権は格差拡大の真犯人なのか
第3章 「格差容認」から「格差への怒り」に変わるXデーの条件とは
第4章 富裕層は追いつめられるのか
第5章 格差社会への対応としてどのような政策が実行されるのか
第6章 「経済の法則」と「社会の法則」の切り分けを
「格差」は政策によって生み出された人工的なもの(=政災)か、それともグローバリズムに身を任せた自然な結果(=天災)か。
今後、格差社会が深刻化するにつれ、犯人探しが大きな論点になってくる。
格差が容認される社会から一転、多くの国民が格差に憤りを感じる日は訪れるのか?
異色の元キャリア官僚による近未来社会のシミュレーションで、日本の将来像が浮き彫りになる。

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書評・レビュー・感想

著者は、「格差を是正すべきだ!という方向に世論は一気に流れない」という。
理由としては以下の4つをあげている。
1.貧困層への迷い
  →貧困層は本当に存在するのか?助けるべき人々なのか?という迷い
2.富裕層への迷い
  →富裕層の中には不届き者もいるが、実力で稼ぎ、寄付やボランティアを行う立派な人々もいるという迷い
3.政府への不振
  →所得再配分は望ましいことだが、税金を集める政府は信用できるのかという不信感
4.中間層の保守化
  →所得再配分機能を高めた場合、富裕層ではなく自分たちの負担の方が増えるのではないかという中間層の猜疑心
ということで、中間層を中心に国民が格差社会に怒り狂うというシナリオはないと予想している。
本書の中にはその結論にいたるまでの経緯などが書かれている。
読後の感想としては、やっぱりあたりさわりない結論というか予想だなと。
特に目新しさというか予想外のものはほとんどなかった。
多くの人もたぶん著者と同じ予想をしていると思う。
私もそうだ。この格差問題で国民が怒り狂うという形にはならないと思う。
そして、みんなそう思っている。で?
というところ。
「格差社会の結末」という仰々しいタイトルがついているが、結論は凡庸。

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