静的生成(MovableType)と動的生成(WordPress)でどちらがいいか?

【この記事の所要時間 : 約 4 分

静的生成と動的生成、Webページをビルドするコストは誰が支払うべきなのか

「静的生成だとリビルドに時間がかかりすぎる。記事数が増えるにつれ、どんどん時間がかかるようになって来た。このツールは重すぎて使えない。動的生成の CMS に乗り換えたら快適になった。動的生成最高。」なんて声がここ最近良く聞かれます。では、リビルド時間にストレスを感じているユーザーはみな、動的生成の CMS に乗り換えるべきなのかというと、すべてがそうとは言い切れません。なぜなら、動的生成の CMS で、消えたように見えるリビルド作業は、決して消え去ってしまったわけではなく、別の形で別のところに大きな負担となってのしかかかってくるのですから。
静的生成では、Web ページのビルド(構築)の為のコストは運営者側が負担します。これがリビルド作業です。ブログへの訪問者は、既に生成されているファイルにアクセスするだけで、ほとんどコストを負担しない、ストレスを感じずに済むはずです。これに対して動的生成では、Web ページのビルドの為のコストは訪問者が負担することになります。訪問者がブログを訪れる度、DBからデータが読み込まれ、テンプレートが読み込まれ、 Web ページが生成されます。運営者がリビルド作業から開放される代わりに、訪問者がそのコストを負担することになるのです。
静的生成では、Web ページのビルドにかかるコストは生成する Web ページの規模に比例して大きくなります。訪問者、ページビューがどれだけ増えようが、関係ありません。これに対し動的生成では、ビルドにかかるコストは訪問者、ページビューの数に比例して大きくなります。もしもまだ始めて間もなく、エントリー数も少ないブログであったとしても、そこに膨大なアクセスがあれば、膨大なコストを支払わなければならなくなります。一人一人の訪問者が支払うコストは微細でも、それが積もり積もれば大きなコストとなり、そしてそれはサーバーへの高負荷となって現れます。
静的生成では 2時間の我慢で済んでいたものが、動的生成ではそこから開放される代わり、サーバーダウンを引き起こす可能性が確実に上がるのです。ダウンしないまでも、多くのレンタルサーバーでは高負荷時に CGI の動作を制限したりしますので、Web ページ自体が見られなくなったりします。静的生成なら、例え高負荷で CGI に実行が制限されたとしても、Web ページ自体はただのファイルですから閲覧することは可能です。これが先に、「動的生成の CMS に乗り換えるべきなのかというと、すべてがそうとは言い切れません」と書いた理由です。
また、訪問者数の少ないブログであっても、サーバーに高負荷を与える可能性があります。それが検索エンジンのクローラーや SPAM ボットによるアクセスです。静的生成から動的生成に乗り換えれば、確実にこれらのアクセスにに対する耐性が弱くなります。

静的生成(MovableType)と動的生成(WordPress)でどちらがいいか?とい話で、ケースバイケースだという当たり前の結論。
負荷の問題と負荷を誰が負担するのかの問題を考えれば、よっぽどページ数があって複雑なシステムになっていない限り、動的生成(WordPress)よりも静的生成(MovableType)の方がいいと思う。
それと、静的生成(MovableType)の方が枯れた製品(たくさんのプラグインや情報サイトがあるという意味)なので、はまったりする可能性が低いのでリスクを低減できる。
すばらしい技術者がいればいいのですが、いない場合は、負荷対応はなかなか難しいと思う。そして管理の問題として、MTを再構築する時間帯はコントロールできるが、サイトにアクセスされる時間帯をコントロールできないため、リスクマネジメント的にも楽かと思う。

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