ニセモノ師たち – 中島 誠之助 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 2 分


ニセモノ師たちニセモノ師たち

第1章 世の中はニセモノあってこそ!
第2章 ニセモノ侮るべからず
第3章 ニセモノが放つ「甘く危険な香り」
第4章 私を騙したニセモノ師たち
第5章 ニセモノ師たちのすさまじい攻防
第6章 世間を騒がせたニセモノ事件簿
第7章 目利きの真髄ここにあり
第8章 ホンモノはあなたの手のなかに

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書評・レビュー・感想

「開運!なんでも鑑定団」でおなじみの著者。
テレビでは品のいい老人のようだが、苦労人のようで、著者の生い立ちから養父からの教え、独立など中島誠之助を知るためだけでも本書を購入する価値はある。
プロの骨董屋とそのギルドについてもさまざまなことが書かれており、かなりクローズドな世界であり、不文律のたくさんある世界であることがうかがい知れる。
本書のタイトルにあるように本書にはさまざまな「ニセモノ」に関する話がでてくる。
プロとして「ニセモノ」に騙された話や、騙した話、そして「ニセモノ」を媒介とした復讐話や「ニセモノ」を作る「ニセモノ師」などなど。ただ、プロでない方は、「ニセモノ」かどうかというよりは、その品が自分の感性、美的感覚にあっているかだけを考えるほうがよいとはじめと最後に述べている。
著者のように「目利き」になるには血のにじむ訓練が必要で、素人がいきなりなろうと思ってもそれは無理なお話だろう。ほとんどの人にとっては、「目利き」になるよりは、骨董を楽しめるようになればそれで十分だろうと思う。素人が骨董で儲けようというのがそもそも間違いなだけ。プロには勝てない。
プロは品物の前に人間を見極めている。
本書の中にニセモノにひっかかる3条件というのがあった。
なるほどと思わせる。
1.その品物を買ったら儲かると思ったとき
2.勉強不足
3.おカネがあること
さらに騙される素人の3法則というものある。
1.欲が深い
2.出発点のレベルが低い
3.適度に小金があり、教養もあること
個人的には、美術館や博物館で良いものを堪能する。それだけでいいように思う。
知識のあとに感動がくるというのは間違いらしく、感動があって、その後に知識がつくのが基本とのこと。もっともであり、文化資本の根源にかかわってくることだと思う。
骨董というものに対して功利的目的を持った時点で本質的なものへのアクセスは幾分か妨げられる。

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