スピリチュアルにハマる人、ハマらない人 – 香山 リカ (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分


スピリチュアルにハマる人、ハマらない人スピリチュアルにハマる人、ハマらない人

序章 私の前世を診てください
第1章 人は死んでも生き返る?
第2章 スピリチュアルのカリスマたち
第3章 江原啓之という現象
第4章 スピリチュアルで癒されたい
第5章 スピリチュアルちょい批判
第6章 あくなき内向き志向の果てに
いまスピリチュアルが大ブーム。
かつてはアヤシイと思われていた「守護霊」「前世」「魂」の話題が、軽く明るく普通に語られるようになったのはどうしてなのか?

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書評・レビュー・感想

スピリチュアルにはまったく興味はないが、スピリチュアルになぜはまる人がいるのか?には興味がある。本書の結論としては、「そのままのあなたでいいんだよ」病がスピリチュアルで、宗教とは違うとのこと。
個人的には、精神世界や霊や魂といったオカルト言葉を、オブラートに包んで現代に受け入れやすいように「偽装」「言い換え」されたのが、スピリチュアルであり、オーラであり、波動なんだと思う。
スピリチュアルにはまったく興味はないが、正直、あまりそういうものにはまっている人にお近づきにはなりたくない。だが、がんばって近づいてみても、スピリチュアルの意義の中でもぎりぎり理解できるのは以下の部分だろうか。

大切なのは真偽ではなくて、それが「望ましい心理的影響」を与えるかどうか、なのだ。
これをさらに発展させて考えれば、それがたとえ科学的には偽であっても、人の心を豊かにし、望ましい影響を与えるならば、ある程度は大目に見てもよいではないか

以下は、ハッピー志向と前向き志向とスピリチュアルが合体した女性のための生き方指南本の著者として有名(らしい)な佳川奈未氏の「恋とお金と夢に効く!幸せな奇跡を起こす本」の引用であるが、これをトンデモ本と言わずして何をトンデモ本というのだろうと個人的には思う。

自分の中を駆け巡るエネルギーが大きくなると、今度はそのエネルギーの粒子がその人の体を突き抜け、その人の外側にまで流れ出し、その流れでたエネルギーが、その人を包み込み(その人を取り巻き)、いわゆるオーラを発生させ、影響力を持ち始めるのです!
(中略)
そのオーラから外界へどんどん流れ広がったエネルギーは、自分のまわりにいる人や環境や出来事に働きかけていきます。このエネルギーの波のことを、私は”波動”と呼んでいるのですが、これは目には見えないけれど、微弱振動として確かに空間に流れ広がり、あらゆるものに作用しているのです。

これはトンデモ本だと思うが、これを信じているスピリチュアルな人に、これをおかしいと思うとは言わない。その行為になんの意味もないからだ。そして著者も同じ意見のようだ。

「いまの人生はあまりにつらいので、せめて前世では武将だったと思わせてくれ」「死後の世界で愛する人たちに再会できると信じさせて欲しい」と願う人に、「それは科学的に証明されていないから、本当とは言えません」「あの霊能者は、本当に前世やオーラを見ているのではなくて、適当なことをしゃべっているだけかもしれませんよ」などと告げることが、何の救いにもならないことは言うまでもない。

本書の中で著者が江原啓之を容認するような文章が散見されるが、これが一番意外だったかもしれない。(あとがきで著者は自分はスピリチュアルにはハマらない人(たぶん)といっているが)
買う前は、もっとぶった切った本かと思ったが、意外とそうでもなかった。

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