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モディリアーニと妻ジャンヌの物語展に行きたいと言っていたが、時間があったのでBunkamuraザ・ミュージアムへ行ってきた。
今回の展示会は、モディリアーニという有名画家はもちろんだが、その妻ジャンヌ(ジャンヌ・エビュテルヌ)にも光があたっていた。
写真も残っており、モディリアーニやジャンヌ、そして彼らが暮らした頃のパリの様子がうかがえた。
モディリアーニの写真はみたことがあったが、ジャンヌははじめてで、印象としては強情そうだが、芯はしっかりしてそうな感じ。
ジャンヌはモディリアーニとともに様々なものを描いていたが、作風や対象物がぜんぜん違った。
モディリアーニのように人物の内面を描くといった感じではなく、人物そのものや静物といったやや表象的な部分を描いていた作品が多かった。
もともと病弱でイタリアからフランス・パリへと移ってきたモディリアーニは、ジャンヌと出会ってからも生活は厳しかったようで、その厳しい財政状況で35歳でなくなってしまったため、残された幼い子供をもつ身重のジャンヌは将来を悲観し、アパートから飛び降りるという悲劇になってしまったのだろう。
素描がとても多かったので、全体としてのぼーとした感じになったが、2人の歩んだ道を展示するという意味ではおもしろい試みだったのかもしれない。