ヤンキー経済 – 原田 曜平 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 2 分

「若者がモノを買わない」時代、唯一旺盛な消費欲を示しているのがヤンキー層だ。だが、ヤンキーとはいっても鉄パイプ片手に暴れ回る不良文化は今は昔、現在の主流はファッションも精神もマイルドな新ヤンキーである。本書では密着取材とヒアリング調査により、「悪羅悪羅系残存ヤンキー」「ダラダラ系地元族」に分化した現代のマイルドヤンキー像を徹底解明。「給料が上がっても絶対地元を離れたくない」「家を建ててはじめて一人前」「スポーツカーより仲間と乗れるミニバンが最高」など、今後の経済を担う層の消費動向がわかる一冊。

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書評・レビュー・感想

「マイルドヤンキー」とは何かを知るための1冊である。慶大卒、博報堂マンである著者から見たファッションも精神もマイルドな新ヤンキーについて書かれている。特徴は以下のようなものである。

 ・地元(中学校の学区よりやや大きい約5km四方の極小地域)密着
 ・家族・中学以来の友人から外に出ない人間関係
 ・上昇志向の欠如
 ・低いITリテラシー
 ・ワンボックスカーが大好き

賛否両論のようだが、著者がいうマイルドヤンキーが身近にいる(いた)かどうかが理解の分かれ目かもしれないと感じた。マイルドヤンキー生息地区から、脱出して都会に出てきた人間は、彼らのことをより客観的に捉えることができるだろうと感じている。ただ、ちょっと上から目線すぎる気が・・・

人の幸福感とは、自分の想像出来る範囲の人たちに認められたり、貢献出来たりすると高く感じられるものかと思う。想像の範囲というか人それぞれのスコープの違いだけのような気もする。人によって違い、それこそグラデーションのような違いとも思う。

「マイルドヤンキー」がふわっとした概念なので、彼ら、彼女らがヤンキーなのか?はちょっと疑問。「地元から出たがらない、チャレンジしたがらない」若者層ということで、単なる「下流」の言い換えではないのか?

10年以上前に三浦展氏が「下流社会」という本を出しているが、それを10年後にキャッチーにして焼きなおしたという印象がした。

新しい格差社会の表面の一種なのかもしれない。

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