言ってはいけない 残酷すぎる真実 – 橘 玲 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分

ひとは幸福になるために生きているけれど、幸福になるようにデザインされているわけではない。

この社会にはきれいごとがあふれている。人間は誰しも平等で、努力すれば必ず報われ、〝見た目″はそれほど大した問題ではない――だが、それらは絵空事である。往々にして、努力は遺伝に勝てない。知能や学歴、年収、犯罪癖も例外ではなく、美人とブスの「美貌格差」は生涯で約3600万円もある。また、子育ての苦労や英才教育の多くは徒労に終わる……。進化論、遺伝学、脳科学の最新知見から、人気作家が次々と明かす「残酷すぎる真実」。読者諸氏、遺伝、見た目、教育、性に関する、口には出せない「不愉快な現実」を今こそ直視せよ!

 I 努力は遺伝に勝てないのか
  1:遺伝にまつわる語られざるタブー
  2:「頭がよくなる」とはどういうことか――知能のタブー
  3:知識社会で勝ち抜く人、最貧困層に堕ちる人
  4:進化がもたらす、残酷なレイプは防げるか
  5:反社会的人間はどのように生まれるか

 II あまりに残酷な「美貌格差」
  6:「見た目」で人生は決まる――容貌のタブー
  7:あまりに残酷な「美貌格差」
  8:男女平等が妨げる「女性の幸福」について
  9:結婚相手選びとセックスにおける残酷な真実
  10:女性はなぜエクスタシーで叫ぶのか?

 III 子育てや教育は子どもの成長に関係ない
  11:わたしはどのように「わたし」になるのか
  12:親子の語られざる真実
  13:「遺伝子と環境」が引き起こす残酷な真実

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書評・レビュー・感想

安藤寿康さんの著書「遺伝子の不都合な真実」を読んだ後に読んだ。
研究者である安藤寿康さんが抑制的に書いていた「不都合な真実」を橘玲さんが踏み込んで書いた内容となっていた。

まあちょっと煽りすぎな部分もあるが、研究の結果を淡々とまとめてエッセンスとしているだけともいえる。研究の結果とはいえ、まだまだ仮説段階で確実に証明されたものではないものも多いので、真に受けすぎるのも困ると思う。

ただ、ある程度の真実性は含まれており、実際、どうにもならないことはこの世の中にはある。大切なことは、そういったことを踏まえた上で、どんな現実的な対処ができるのか考えることだろうと思う。

そしてそのためにまず必要なことは、身も蓋もない現実(著者流にいえば、残酷すぎる真実)を知ることだというのが著者のメッセージだと受け止めた。

人生は「不公平」にできている。だから「努力は無駄で意味がない」のではなく、だからこそ、与えられた「公平ではない環境」の下で、努力することに意味があると思う。また比べる対象は他人ではなく、自分(努力しなかった自分)である。

個人的には配られた手札で勝負するしかないのだから、その中でベストをつくそうと思う。

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