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「アラフォー」などと生易しい呼び方はやめよう。<40男>のリアリティと現実のギャップを考える。
2015年時点で30代後半から40代前半までの男性を、本書では「40男」と呼ぶ。この世代は、「昭和的男らしさ」と「平成的男らしさ」の狭間を生きている。「働いてさえいればいい」と開き直ることも難しいし、若い世代のようにさらりと家事・育児もこなせない、自分の両面性に葛藤し続けてきた男たちである。問題は、若い女性への強い興味に象徴される、そのリアリティと現実のギャップにある。40男の勘違いは、他人に迷惑をかけるだけではない。そのギャップは、僕ら自身の「生きづらさ」に直結しているのだ。
第1章 僕らは何を着ればいいのか
第2章 友だちはどこにいった
第3章 なぜ若い女の子が好きなのか
第4章 男女の友情--若き日のあの問い、いま僕らは答えを出そう
第5章 40男の歪んだ世界
第6章 40男は夢をつかめるのか
第7章 40男よ、そろそろ政治を語れ
第8章 どうしてこんなことになってしまったのか
第9章 これからの40年をどう生きるか
書評・レビュー・感想
正直言えば、たいした内容がなかった。
男性が自分の男らしさを証明する方法に「達成」と「逸脱」の2種類あるとか、最強伝説黒沢の冒頭で主人公・黒沢がサッカー日本代表を応援しながら気づいてしまった話など少し面白い部分もあったが、キングオブコメディの高橋が出てくる部分については著者は今頃赤面しているだろう。(文書化されて出版することの怖さでもある)
数値データが異常に少なく、なんとなく自分の感覚で書きました感が強い。
文系の社会学者っぽいといえばそれまでだけど。
まあ著者が40男として悩んでいることだけはわかった。
自分の感覚をあまり一般化しないほうがいいと思う。
帰納法的考えが弱いのかなと思う。
ポプラ社 (2015-09-04)