狼少年のパラドクス―ウチダ式教育再生論 – 内田 樹 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分


狼少年のパラドクス―ウチダ式教育再生論狼少年のパラドクス―ウチダ式教育再生論

第1章 ニッポンの教育はどこへ行く
第2章 入試の風景
第3章 ウチダは何を教えているのか
第4章 大学がつぶれてしまう
第5章 どこも大変なことになっている
第6章 神戸女学院大学が生き残る道
第7章 研究者に仲間入りするためには
第8章 日比谷高校、東大全共闘の人々
第9章 一九六六年の日比谷高校生・吉田城と新井啓右の思い出
第10章 文部科学省訪問記
政府の「教育再生会議」には任せておけない――独特の発想と軽妙な文章でファンの多い著者の教育論をまとめた一冊。
学力低下から教育格差、大学の倒産、私立小学校まで、ニッポンの教育の現状を独自の感性で鋭くえぐる。
学力低下は日本人全員が同罪、路頭に迷う高学歴失職者たち、上野千鶴子って誰ですか、石原慎太郎の粗雑な文章、早稲田の受験生をなめたパブリシティ、1966年の日比谷高校生など。

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書評・レビュー・感想

内田ブログのコンピレーション本である。
いままで、コンピ本はたくさんでていたが、教育にしぼった内容のコンピ本である。
かなりの部分が内田ブログで2度3度と読み返した文章が多かったためか個人的には新鮮味はなかったが、内田ブログを日々チェックしている人以外にはちょうどいい鮮度なのかもしれない。
内田樹氏ほどの知性とビジネスマインドをもってしても、今日の大学経営というのはいかんともしがたい。ことはそれほどのところまで来ている。
大学経営に限らず、国、地方公共団体、企業、学校、家庭、それぞれがダウンサイジングをしなければ生き残っていけない時代となっている。
しかしながら、周りと同じことをする(周りと違うことをしない)という規律で縛られている組織ではロールモデルがないなかで、ダウンサイジングをソフトランディングさせることなど無理だろうと思う。
さまざまなところで、システムクラッシュが起きて、クラッシュが連鎖し、どうしようもなくなる前にうまくダウンサイジングするロールモデルが出てきてほしいが、いまのところ有効なモデルが吸収合併というところがものがなしい。
不条理に耐えても雇用を確保するか、条理を通して路頭に迷うか。
どちらの選択肢でもいい、ほとんどが討ち死に焼け野原というのだけは避けて欲しい。
いろんな意味での「団塊の世代」の清算をしなければならないのだと思う。
団塊の世代が衆を頼んでしてきたことのツケがまわってきたのだ。
もし「団塊の世代」が自分たちで清算できないのなら・・・次の世代がするしかないだろう、どのような痛みがともなったとしても。

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