やってはいけない「実家」の相続 – 天野 隆 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分

現在日本の持ち家率は8割で、少子高齢化の影響もあり「住まない実家」を相続するケースが増えている。「住まない実家」は税金が割高になったり、維持費がかかったりと、何かとお金がかかる。とはいえ、思い出の詰まった家をすぐに売るのも忍びない……。日本一相続を見てきた税理士が、モメない、後悔しない相続のヒントを解説する。

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書評・レビュー・感想

遺産相続専門の税理士による「実家」の相続についてのコツが書かれている。
少子化と人口減によって日本には今後「空き家」が増えてくるとされている。その大きな要因となるのが「実家」である。本書では、その「実家」に焦点を絞った相続について書かれているが、正解やノウハウを書いているわけではなく、相続人の心構えに近い感じかもしれない。

事実として以下の事柄を紹介している。

 ・持ち家のある人が「実家」を相続する割合が増えている
 ・相続のうち不動産が占める割合は6割
 ・住まない実家でも、すぐに売らない人がほとんど
 ・「売れない」ではなく「売らない」空き家も増えている
 ・住まなくなった実家は、3年以上後に売ると税金が高くなる
 ・相続税の申告リミットは10ヶ月
 ・遺言書を遺す人は1割にすぎない

その上で著者は以下のように述べている。

 ・時間を置くことに意味がある
 ・「売らない」実家は、空き家管理サービスなどを利用するのも手である
 ・「実家」はなくなっても「家」は遺る
 ・親にとって相続対策はメリットがない
 ・相続とはお金、ものだけでなく、「思い」も引き継ぐこと

そして、親としてできる相続対策と、子供としてできる相続対策を紹介している。

 親ができる相続対策
  1.生前贈与で相続財産を減らす
  2.建物の修繕・土地の測量で不動産経費を減らす
  3.遺言書を用意する
  4.今後の方針を示しておく

 子供ができる相続対策
  1.親が喜ぶ「ひとり帰省」のすすめ
  2.「聞き上手」は「相続上手」
  3.自分史づくりは親との最高のコミュニケーション
  4.親が元気なうちからできることがある
  5.実家を「親の記念館」にする一石二鳥のリフォーム
  6.「一次相続はすべて配偶者に」が原則
  7.兄弟・親戚には「気をつかって金を使う」

というような感じである。

ざっくりといえば、「あんまりお金、お金言うな!」ということである(笑
相続というのは、ありがたいもので、お金だけではないので、自分のメリットばかり考えるな!ということである。
心構えとしは、まあその通りなんだろうとは思う。

本書を読む人がどのようなことを期待して本書を購入したのかによるが、相続のノウハウやコツのようなものを期待している人だったらちょっと肩透かしを食らうことになると思う。

ただ、読んで悪くない本だと感じた。

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