隠し剣秋風抄 – 藤沢 周平 (書評・レビュー・感想)

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隠し剣秋風抄 隠し剣秋風抄

藤沢周平のロングセラー“隠し剣”シリーズ第二弾。
気難しい読者をこれほど愉しませた時代小説は稀れである。
剣の遣い手はさらに多彩に。
薄禄の呑んだくれ藩士のくぐもった悲哀を描く「酒乱剣石割り」、醜男にもそれなりの女難ありと語る「女難剣雷切り」など、粋な筆致の中に深い余韻を残す名品九篇を収載。
剣客小説の金字塔。

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書評・レビュー・感想

先日TVで「隠し剣鬼ノ爪」をやっているのを見て、隠し剣シリーズを読みたくなって購入。
研ぎ澄まされた剣技と人としての弱さを併せ持った主人公ばかりの9編。
9編の中でも藩主の毒見役を務めていた主人公が、ある毒見で急に病を発して倒れ、その後、失明してからの物語を描いた「盲目剣こだまがえし」が人としての弱さと強さの間でゆれる感情をうまく表現していて読んでいて楽しかった。
盲人だからこそ会得しえた「こだまがえし」。
盲人ゆえに付け込まれ、追い込まれるが、盲人ゆえに会得した技で武士の一分を立てる。
隠し剣の妙味がそこにあるような気がした。

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