血別 山口組百年の孤独 – 太田 守正 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 2 分

血別 山口組百年の孤独
血別 山口組百年の孤独
posted with amazlet at 16.03.27
太田 守正
サイゾー

日本の闇社会、その奥の院の「通説」「偽史」が覆される。伝説の元山口組直参大物組長が語る山口組100年史と山口組六代目組長の座を巡る“仁義なき戦い(クーデター)”、直参大量処分事件の裏側――。そして 「団結・報復・沈黙」を貫いた山口組五代目組長の真の姿がいま明かされる!

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書評・レビュー・感想

元山口組直参・「太田興業」の太田守正氏による山口組の裏事情である。先日読んだ同じ元山口組直参だった盛力健児氏の「鎮魂」に対する告発本とも言える内容となっている。

ちょうど本書が出版された直後に、山口組は分裂し、六代目山口組と神戸山口組の争いが全国で起こるようになる。「鎮魂」のレビューでも書いたが、盛力氏の本より、本書の方がより真実に近いと思われるのは、両者の立場の違いからである。太田氏は、盛力氏と同様に山口組を除籍されているが、山口組分裂後に、神戸山口組の幹部となっており、同じ山健組出身の盛力氏に声がかかっていない状況から考えると、山口組内もしくは、山健組内における両者の立場の違いが見て取れる。

盛力氏の「鎮魂」が私怨をもとにした内容だとすれば、本書は、それに対する反証とウソが世に出回ることを止めたいという義憤によって書かれたものだと推測できる。本書は、盛力氏の著書だけでなく、ヤクザ関連の著書が多いジャーナリストの溝口敦氏に対する反論でもあるようである。

ただやはり、本書も太田守正氏の憶測と我田引水の部分があり、すべてのそのまま鵜呑みにすることはできないと感じたし、著者がすべてを暴露しているわけでもない。だが、今回の分裂劇については当事者の1人としてぜひ続編を期待したいと思っている。

また、盛力氏の反論本や、溝口氏の反論本にも期待したい。

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