★★★★☆[映画] わが母の記 (レビュー・感想・解説・ネタバレ)

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昭和の文豪・井上靖の自伝的小説を、豪華キャストで描く親子の絆の物語。幼少期にひとりだけ両親と離れて育てられた小説家の伊上洪作。父は亡くなり、母・八重は物忘れがひどくなっていた。ある朝、感情を抑えられなくなった伊上は、初めて母と対決しようと問い詰める。だが、八重の口からこぼれたのは、伊上が想像もしなかったある想いだった…。役所広司、樹木希林、宮崎あおいほか出演。

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レビュー・感想・解説・ネタバレ

完全ネタばれなので、映画未視聴の方は、決して読まないように。

原作として、昭和の文豪・井上靖が68歳の時に出版した自伝的小説「花の下」、「月の光」、「雪の面」がもとになっている。認知症でぼけてゆく母と、子供の頃に母に捨てられたことがトラウマになっている息子の家族愛を描いた作品である。

本作は、観る人の年齢や環境、生い立ちによって評価や見方が大きく変わるように感じる。実際に認知症の親を介護していたり、していた過去がある人は親を看取る辛さ、大変さをベースにするだろうし、これからそういった状況が予想される人は、自分と親(母親)との関係について思いをはせるだろう。

ぼけていく母(樹木希林)と対決しようとする伊上(役所広司)が渾身の思いをこめて放った「息子さんを郷里に置き去りにしたんですよね」という言葉に対する母の反応に絶句する。。。

現実は介護の現場はもっとつらいとか、昭和の良い時代の話だとか、経済的に成功した家でしかできない等々、ネガティブに反応することはいくらでもできるとは思うが、フィクションではなく井上靖の私小説なんだからこれが彼の現実だったのだと思うしかない。ある意味、多くの人が母と息子の和解についてのロールモデルとして観たのかもしれない。

しっとりして、派手ではないが、上品な作品。

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