接待の一流 – おもてなしは技術です – 田崎 真也 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分


接待の一流 おもてなしは技術です 接待の一流 おもてなしは技術です

1 「もてなしのトライアングル」を知る
2 接待編
3 デート編
「いい席を頼むよ」
「この店、僕も初めてなので」
「なんでこんな店を予約したんだ!」
「あの店にいけば安心して任せらせる」
「この料理でいい」
「こちらの方、ワインに詳しいので選んでもらって」
接待の席で、こんな発言をしたことのある人は、立派な「もてなしベタ」。
世界一ソムリエが明かす、もてなし上手になるための心遣いと技の数々。

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書評・レビュー・感想

「もてなしベタ」の理由が、子どもの頃から「もてなされる側=ゲスト」にいるからと。
まあある種的を射ているが、極論だと思う。
子どもの頃から「もてなされる側=ゲスト」にいても「もてなし上手」はいる。
なぜそういう違いが生まれるか?には触れられていなかったのがちょっと残念。
接待に限らず、人と会食する上でのメニューを決める気遣いや席順なども大切かもしれないがもっと根本の部分がなんだかかけているような気がした。根本とは「会食」という行為の本質。

人々が集まって車座になり、一つの食物を分け合う儀礼を持たない共同体は地球上に存在しない。
共同体を立ち上げる基本の儀礼である。
それは原理的には「分割不可能なものを分かち合う」という仕方で行われる。
内田樹の研究室 : 個食のしあわせ

「同じ釜の飯を食う」感覚を共有する。
このあたりのことに触れられていなかったのが気にはなったが、なかなか汎用性の高いことも書いてあった。

楽しい時間をすごすということは、共感し合うことです。これは食事の時間も同様です。食事で共感し合うのは、さほど難しいことではありません。もっとも簡単な方法は、二人が同じ料理を食べることです。共通の料理を味わうことが楽しい会話のネタになり、共感しあえる食卓になるでしょう。

会食において、「同じモノを食べる」というレベルの話である。
もう一つ付け加えると・・・

「同時に食べ始め、同時に食べ終わる」ことがデートの際の食卓儀礼として重視されるのは、そのせいである。
動作が一致すると、ふたりの呼吸が合う。アラインメントが合う、コヒーレンスが整う。
それは細胞レベルで「同体化した」ということである。
ご飯がきちんと美味しく食べられる相手であれば、エロス的関係においても同じような同期が期待できるということを私たちは無意識的には知っている。
だから、とりあえず「飯、食いにいかない?」ということになるのである。
あれは「瀬踏み」をしているわけである。
いっしょにご飯を食べていると、カップラーメンでも美味しく感じられるという相手であれば、それ以外の共同的な作業においてもだいたいうまくゆく可能性が高い。
内田樹の研究室 : 個食のしあわせ

「同じモノを食べる」だけでなく、「同じ時間に食べ始め、同じ速度で食べ、同じ時間に食べ終わる」ということの大切さは改めて認識しなければいけないと思う。
「食」を通して、人間関係をドライブする。
そんなときに必要な心がけを考えなおすにはいい一冊なのかもしれない。

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