となりの億万長者 – トマス・J・スタンリー , ウィリアム・D・ダンコ (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 4 分

となりの億万長者 〔新版〕 ― 成功を生む7つの法則
トマス・J・スタンリー ウィリアム・D・ダンコ
早川書房

億万長者とは、実際どんな人々なのか?―アメリカ富裕層研究の第一人者であるスタンリー博士とダンコ博士は、1万人以上の億万長者にインタビューとアンケートをして、資産や年収、職業、消費行動のタイプを徹底的に調査。結果は驚くべきことに、彼らのほとんどはありふれた職業と家庭をもつ「普通の人々」だったのだ!では億万長者でない普通の人々や、所得は多くても資産の少ない人々と、彼らはいったいどこが違うのか?本書は、そうした本物の億万長者の日常の暮らしぶりから学ぶべき「7つの法則」を導き出し、成功と幸福を手に入れたい読者に伝授する。

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書評・レビュー・感想

質素・倹約・貯蓄・投資の「習慣化」がキーワードだと思った。

ダイエットの基本が以下の3つであるように、

1.消費カロリーを増やす
2.摂取カロリーを減らす
3.基礎代謝を上げる(筋トレをする)

お金を増やす基本も以下の3つであることを示している

1.収入を増やす
2.支出を減らす
3.資産運用する(投資する)

シンプルでわかりやすいが上に、ダイエットと同じように、多くの人が求めつつも、誰でもができるわけではないところが面白い。

本物の億万長者の日常の暮らしぶりから学ぶべき「7つの法則」とは、

1.収入よりはるかに少ない支出で生活する
2.資産形成に時間とエネルギーを使う
3.世間体を気にしない
4.社会人になったら、親の経済援助を受けない
5.子供を経済的に自立させる
6.ビジネスチャンスをつかむ
7.時代に合った職業を選ぶ

本書に書かれている億万長者のような人生は送りたくないし、そういう人にもなりたくないと思う人もたくさんいるだろうとも思う。しかし、本書で重要なことは、「低収入でも億万長者になれる道がある」ということである。そして、ほとんどの人が実践可能であるということである。

なんとなくだが、本書を読んで「期待はずれだ」と感じる人がいるとすれば、これ以外の億万長者になる方法を探せばいいんだろうと思うが、こういう方法もあると知るのは非常に良いと思う。ステイタスの高いライフスタイルを誇示することが目標の人には、本書はまったく意味をなさないだろう。(決してその目標を否定するものではなく、そういう人がいてもいいと思うが、本書の想定読者ではないと思う)

本書をお勧めするのは、億万長者になりたい人よりも、億万長者の実態を知らない人だろう。もし実態を知らなかったならば、頭にある億万長者のイメージを変えることができるかと思う。お金の心配をせずにすむことの方が、世間体を取り繕うことよりもずっと大切だと考える人にはピッタリの一冊だろう。

磯田道史の「武士の家計簿」は、ある下級武士が、見栄を張るのを止め、家族全体で倹約し、家計簿をつけ、資産運用をするという本書に登場する億万長者の具体例だったと思う。

「期待資産額」=「年間所得」×「年齢」÷10 というのは、初めて知ったが面白い方式だと思った。ただ、この方式だと若干、若者に厳しく、高齢者に甘めに出ると思うので、
「期待資産額」=「年間所得」×「年齢-社会に出た年齢」÷5 くらいが妥当じゃないかなとも思う。

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2013年の統計によると、日本では、5250万世帯の内、億万長者(富裕層以上)は、約100万世帯(全体の2%)であることがわかる。

資産運用というのはライフワークなんだと思う。ある方が言っていたのだが、一般的な人の資産形成の理想形は以下のようなものらしい。

「~34歳」:預貯金で1000万 (人格形成が重要、見分・見識を集積)
「35~60歳」:株式で1億5000万 (資産増殖に専念)
「60~65歳」:株式5000万、債券1億 (運用内容の移行期)
「65歳~」:元本を維持しつつ生活を継続

22~34歳の13年間(77×13=1001)で1000万円貯める。
35歳以降は、毎年100万円の貯蓄+株式で資産運用をする。
60歳までの25年間で年間6%の平均リターンを得られれば、60歳の時に約1億円。
60歳までの25年間で年間8%の平均リターンを得られれば、60歳の時に約1億5000万円。
退職後は、公的年金は、現役時代の30~40%と考え、労働収入や運用収益で元本を維持しつつ生活を継続し、資産運用の仕上げとして、相続について事前に準備する。

シンプルだが、とても良い本だと思う。

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