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「たいへん」助手席のドアが開き、女が下りてきて、悲鳴を上げた。「あんたのせいだ。俺じゃないぞ、おい、お前も見ただろう。あいつがこの人を車の前に突き飛ばしたんだ」木村英輔の後ろで、家の窓が開き、声がした。「今、電話してます!」「この人が、やったんだ」と、男は窓に向かって云い、木村を指差した。眼の前で起こったことが、信じられなかった。木村には、よくわからなかった。幸運に恵まれていた39年の人生は、この一瞬から、正反対に向かって転がり始めた…。2つの頭脳が創った傑作。ダイナミックな長編推理小説。
書評・レビュー・感想
久しぶりの岡嶋二人作品。
おもしろく読めた。
ただ、推理小説にしては、ちょっと捜査側の人物設定が突飛すぎるような・・・菱刈長三にしろ、向井聡美にしろ・・・まあいいけど。
プロット自体は面白いし、おっ!と思わされる展開なので、推理小説好きなら楽しめると思う。わくわく読めるので、すぐに終わってしまったという印象。
あんまりリアル感はないが、小説として読むには楽しい。