日本自立のためのプーチン最強講義 もし、あの絶対リーダーが日本の首相になったら – 北野 幸伯 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 4 分

●プーチン、日本に亡命!
09年9月、米の策略にだまされた○○○―ジェフ大統領は、首相プーチンを突如解任! 命の危険を感じたプーチンは、「政治家引退」を宣言。「柔道を究めるぜ! 」と言い残し、日本に政治亡命する。

●矢部元総理、プーチンを極秘訪問
日本柔道界に保護され、稽古に励むプーチン。だが日本政界は彼を放っておくはずはなかった。プーチンを密かに訪問し、日本の針路を聞きたがる政治家の中に、再起を誓う矢部元自眠党総理の姿が……。

●ついに始まった、プーチン最強講義!
「90年代、(今の日本同様)米国の属国だったロシアを、プーチンはなぜ短期間で自立させえたのか」を、そして現在日本が抱える難問の解決策を知りたがる矢部に、プーチンが語り始めた内容とは……。

・中国から尖閣・沖縄を守り、かつアメリカからの自立も成し遂げる方法とは?
・集団的自衛権と憲法改正。日本にとってなぜ前者は「天国」、後者は「地獄」になるのか?
・難問TPPにどう対処すべきか?
・日本のエネルギー自給率を100%にする方法とは?
・日本経済を復活させ、財政も再建する方法とは?
・核兵器を保有すれば、日本は自立できるのか……?

さて、首相に返り咲いた矢部は、はたしてプーチンの秘策に従って「日本自立」を成し遂げられるだろうか……?

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書評・レビュー・感想

プーチンが日本の政治家のご意見番となり、日本を真の自立国家に導くというパラレルワールドのお話である。IF小説のように思うが、著者が書くと一味ちがう。「なぜ日本は先の大戦で負けたのか」そして「次負けないためにはどうするべきか」がよくわかる内容となっている。

著者の本は、「プーチン 最後の聖戦」ではじめて読んだが、非常にわかりやすく、内容が充実していることが特徴である。わかりにくい問題や複雑化して現実的な解決策が見えにくい問題に、明確な回答がある。

本書に書かれている内容をまとめると、

★生き残るための現実路線として、歴史認識問題などでは下手に争わず、大を取って小を捨てる戦略が必要!

 1.「戦わない」のが一番良い
 2.それでも戦う羽目になったら仲間をたくさん集めて相手にあたる
 3.「孤立=破滅」と心得るべし

そして、日本が真の自立国家になるために重要な5つ自立を促している。

 1.経済的自立 : 健全な財政と内需型の経済
 2.エネルギーの自立 : メタンハイドレートなどを活用
 3.食糧の自立 : 経済封鎖しれても国民が飢えないだけの自給率の確保
 4.軍事的自立 : アメリカの衰退に合わせて徐々に軍事力を強化
 5.精神の自立 : 自虐史観からの脱却

を念頭に置いた上で、

 ・集団自衛権を認め、アメリカ同意のもとに防衛力を増し、アメリカが相対的に衰退していったときのために力を蓄えよう(軍事の自立)
 ・憲法改正や東京裁判の理不尽さを訴えることは止めよう → 孤立化する
 ・世界食糧危機に備え自給率は高めよう(食糧の自立)
 ・太陽光、風力、バイオ、メタンハイドレート、藻油などに投資してエネルギー自給率を高めよう(エネルギーの自立)
 ・核兵器の保有はやめよう → 孤立化する
 ・ニュークリア・シェアリングを利用しよう

などの提言がなされている。より詳しくは本書をみてほしい。

本書は2013年11月に発売されたものであるが、現実の社会では、すでに昨年、集団自衛権が認め、日米同盟強化という道を進んでいる。ただ、今年の参議院選挙の結果によっては、安倍首相は憲法改正を目指している。著者はこの点については、生き残るための現実路線として反対しているが、どうなるだろうか。。。

とても面白い内容だった。
著者のメルマガも面白いので、購読をお勧めする。

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