玄鳥 – 藤沢 周平 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 2 分

玄鳥 (文春文庫)
藤沢 周平
文藝春秋

無外流の剣士として高名だった亡父から秘伝を受けついだ路は、上意討ちに失敗して周囲から「役立たず」と嘲笑され、左遷された曾根兵六にその秘伝を教えようとする。武家の娘の淡い恋心をかえらぬ燕に託して描いた表題作をはじめ、身の不運をかこつ下級武士の心を見事にとらえた「浦島」など珠玉の五篇を収録。

 1.玄鳥(げんちょう)
 2.三月の鮠(はや)
 3.闇討ち
 4.鷦鷯(みそさざい)
 5.浦島

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書評・レビュー・感想

久しぶりに藤沢周平を読んだ。

やはりいい。

端正でいて、情に訴え、上品にまとまっている。

人間のココロの動きが鮮やかに書かれているので、品があるのだろう。

後味もいい。余韻を残し、読者にその後をゆだねる感じは、風呂あがりのような爽快さがある。

藤沢周平作品には、現代の日本人が失ってしまった、かつての日本人が持っていた(と思われる)ものが浮かび上がる。現代日本人にも、かつての日本人にもダメ人間はいたが、同じダメ人間でも肝心な部分での「さわやかさ」や「慎み」が違う。これが小説のよさにつながっているのだと思う。本当にかつての日本人にそれがあったかはまた別の話であるが、小説として楽しむには、そう思っておいた方が楽しい。

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