監査役 – 野崎修平 – 周 良貨 (書評・レビュー・感想)

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監査役 - 野崎修平監査役 – 野崎修平

主人公・野崎修平が、あおぞら銀行の地蔵通り支店閉鎖に伴い、支店長から監査役に就任するところから物語ははじまる。
彼はこの監査役就任を機に、銀行の改革を決意し、混迷の続く金融界に一石を投じ、不正の蔓延に歯止めをかけるべく動き出す。
原作は、周良貨、漫画は、本宮プロの能田茂。

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書評・レビュー・感想

以前、どこかでちょっとだけ読んだことがあったが、一気に読んでみようと思い、大人買いで全巻購入。
監査役にはなったことはないけれど、監査役という仕事には興味がある。
どのような役割で、何をして、何をしてはいけないのか?そして理想と現実は?ということから読み始めた。
そもそも、監査役とはどういうものかということは、「Wikipedia : 監査役」をチェックしてみると・・・

監査役(かんさやく)は、取締役及び会計参与の業務を監査する株式会社の機関のこと(会社法381条1項)。株主総会、取締役(または取締役会)と並ぶ株式会社の機関の一つで、会社経営の業務監査および会計監査によって、違法または著しく不当な職務執行行為がないかどうかを調べ、それがあれば阻止・是正するのが職務である。また、会社と取締役の間での訴訟においては取締役に代わって会社を代表する役目も担う(会社法386条)。法改正や判決例によってその権限には変遷がある(後述)。日本の監査役は比較法的に見て大変に珍しい制度である。

なかなかいろんな意味で難しい役職かと思う。
そして、監査役の現実は、以下のようになっているとのこと。

度重なる改正によって付与された様々な権限と強固な地位にも関わらず、監査役制度は現実にはあまり機能していないといわれる。その原因は以下である。
まず、監査役が取締役(会)から「尊敬」されていないことがあげられる。監査役は、退任した取締役が「最後の花道」として就任する場合が多い(いわゆる横滑り監査役)。そのため、かつての上司や部下(すなわち「仲間」)を監査する事になる。その上、年功序列の最終段階に「取締役」を位置づけるという日本企業独特の体制の下では、筆頭の代表取締役(社長など)へは意見し辛い環境、すなわち上下関係が維持されたままである。よって監査には実効性が期待できない。また監査役は株主総会で選任されるものの、それは取締役会の指名に基づくのが通例であり、取締役会について否定的な人間が監査役となることはまずない(もっともこれらの点は取締役会による監査にも当てはまる問題でもある)。これらの指摘を受けて旧商法特例法上の大会社においては社外監査役制度や非常勤監査役制度が導入されたこともあるが、実際に業務に携わっていない者や業務内容を把握しない部外者による監査はそもそも限界があるといわれる。
監査役はこのような構造的な意味での機能不全に陥っており(それを揶揄して「閑散役」などといわれる)、こうした状況が社外取締役制度や委員会設置会社制度の導入、さらには株主代表訴訟の強化や公益通報者保護法の成立の契機にもなった。

実際、本書「監査役 – 野崎修平」では、この監査役の現実(機能不全)との闘いでもあるように思う。
「監査役 – 野崎修平」は1~12巻まであるが、「監査役 – 野崎修平 銀行大合併編」というのがさらに1~4巻まであり、 「頭取 – 野崎修平」が現在のところ1~9巻まで出ている。(もうすぐ10巻がでるみたい)
銀行の内部にいる人なら当たり前のことでも外部にいる私にはまったく知らないこともたくさんあり、フィクションであるにしろなかなか面白く勉強になる。
1冊530円だが、中古で買った。
1冊当たり、315~367円といったところなので、
全巻で、だいたい4000円くらいだったと思う。
前回、一気読みしたのが、「デスノート」で、それが、12冊で3600円だったので、まあそんなもんなんだろうという感じ。
あとは、これを買取してもらったら全巻一気読み価格がでてくる。
さあていくらになるんだろうか?

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