名画に教わる名画の見かた – 早坂 優子 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 2 分


名画に教わる名画の見かた名画に教わる名画の見かた

1 アトリエに置かれた絵画
2 たくさん並べられた絵画
3 説明を加えるための絵画
4 自画像の中の絵画
5 オマージュとしての絵画
6 構成の要素となった絵画
7 状況設定のための絵画
8 引用される絵画
9 現代表現の中の絵画
モナ・リザ、ピカソ、ゴッホ、ダリなどの名画から、大きく9項目のテーマにわけて、あらゆる名画の見かたや鑑賞のアドバイス、作品の時代背景などをわかりやすく紹介する。

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書評・レビュー・感想

西洋画を理解するには、ギリシャ神話やキリスト教についての知識が必要な場合が多い。
そういった名画を理解するためのポイントとなる知識をTIPS形式で教えてくれる。
その中でも「画中画」は大きなポイントであると感じた。
絵の登場人物やその人の運命や性格を暗示させる「画中画」。
絵の登場人物の真実を伝える心の窓としての「画中画」。
といったテーマを説明する小道具として「画中画」はよく使われている。
さらに解釈をより深くするためにも「画中画」は用いられている。その一つが「イコン」を利用したものだ。
イコンによって神の意思が働いていることを指し、大きく宗教色を帯びることになる。
先日行った「オルセー美術館展」でみたポール・ゴーガン 《黄色いキリストのある自画像》でゴーガンは自作を画中画に登場させ自分の心理状態を語らせていた。
gogan.jpg
自作のキリスト像によって「聖」をあらわし、指をくわえた陶器により本能に退行する「俗」をあらわし、その「聖」と「俗」の間で揺れるゴーガン自身の心理を「黄色いキリストのある自画像」では書き込んでいるらしい。
本書の姉妹本である「巨匠に教わる絵画の見かた」の時にも書いたが、

1枚の絵画からどれだけたくさんの愉悦を引き出すかということが鑑賞の技術ならその技術を高めるために有効な1冊だと思った。
これから美術館にいく際にも事前に展示している作品の作者などを調べていく用に使うと思う。
まったくの初心者にもお勧めできる。

と本書についても感じた。

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