「わたしと仕事、どっちが大事?」はなぜ間違いか – 谷原 誠 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分


「わたしと仕事、どっちが大事?」はなぜ間違いか「わたしと仕事、どっちが大事?」はなぜ間違いか

第1章 あなたに必要な“論理力”という武器
第2章 論理的に考え、話すための“第一歩”
第3章 相手のペースに巻き込まれない会話術
第4章 論理の落とし穴を見破るテクニック
第5章 論理的な思考力をみがく質問術
「そんな話は世間では通用しないよ」「他の人もみんな言ってるよ」 そんなふうに言われたら、あなたはなんて言い返しますか? 
飛び火作戦、門前払いの手法、そもそも式論法など、弁護士が論理的な話し方の技術を伝授。

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書評・レビュー・感想

議論が通用しない人とは、そもそも議論する必要はない!と言い、「論理」はそれが通用しない人に対しては無力と言い切る。
その上で議論のトレーニングをしよう!というなかなか面白い本である。
本書の中で議論を行う上でのチェックポイントやテクニックやテクニックに騙されない方法など数多く書かれていて非常に参考になるし、頭の体操にもなる。
その中でも、一番参考になったのが、「立証責任」についてだと思う。
なんといっても立証責任を負担する方がきつい。
その立証責任は誰が負うべきなのだろうか?
これがほんとによくわかってなかったので、今まではその場の雰囲気などで押し付けあっていたように思う。
しかし、その立証責任の負い方についても原則があることを本書ではじめて知った。
立証責任の原則とは・・・
現状を変更する側が立証責任を負担する」ということであり、
一般常識から見て一方の結論が推論できる場合には、それに反対する者が立証責任を負担する」ということである。
これによって、刑事事件では、検察官が立証責任を負い、民事事件では、権利を主張する者が立証責任を負担することになっているらしい。
被疑者は犯罪を犯していないことを立証する必要はなく、検察官が被疑者が犯罪を犯したことを立証する必要があり、それが立証できなければ、有罪とならない。
なるほどなるほど。
再読が必要そうだけど、1回さらっと読んだだけでもかなりためになった。
ちなみに表題の質問の「わたしと仕事、どっちが大事?」は、二者択一誤導尋問というテクニックで、前提が誤った二者択一で、その誤った前提を設定した上で相手をその前提に誘導してしまう。
二者択一という質問形式にすることで、どちらかを選ばなければならないという心理を利用して、誤った選択肢を設定し、誘導するというテクニックである。
そのテクニックと仕組みを知った上で、論理で対応するべきなのか、感情で対応するべきなのかはケースバイケースで弾力的に運用しようという話だった。

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